内容説明
売れない奇術師・山田奈緒子の元に、糸節村から神を演じてほしいという依頼がきた。「三百年に一度、大きな災いが訪れる」という言い伝えに怯える村人の不安を取り除くためだ。だが、村には既に神を名乗るものたちがいた。自著の取材に来ていた日本科学技術大学教授・上田次郎も巻き込まれ、次々と不可思議な現象が起こる。彼らは本物の神なのか？それとも全てトリックなのか！？堤幸彦ドラマの真骨頂、仲間由紀恵＆阿部寛主演の大ヒット映画ノベライズ。
著者等紹介
蒔田光治［マキタミツハル］
１９８４年、東宝入社。代表作に「リング～最終章～」（高山直也との共同脚本）、「金田一少年の事件簿」（プロデュースに参加）、「ケイゾク」（企画協力）など
堤幸彦［ツツミユキヒコ］
演出家・映画監督・映像作家。主な作品に「さよならニッポン！」「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」など多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幽冥牢彦（ゆめろうひこ）@雪景色好きの山羊の姿で現れる猫
17
劇場版第1作のノベライズ。かつて奈緒子と上田が訪れた来さ村の近隣にある糸節村が滅ぶのを回避すべく、二人の人物が彼女の元へ。聞けば『神として現れ、一時でいいから混乱する村を統治して欲しい』とか何とか。奈緒子にとっては割とでかいギャラ前払い、そして久々に上田に呼ばれて訪ねたら彼の同期らにコケにされ、傷心を紛らわすのも含めてかいざ村へ。矢部と石原も登場し、混乱する村の真っただ中で奈緒子と上田が見たものは？という今回。最終的にはそれとなく仲直り出来て良かったと思います。二人が決めた暗号も設定が面白かったです。2017/08/16
さといも
14
再読。映画ノベライズ。この話は奈緒子が可愛いんだよね〜。暗号をそのまま読んであのがめつい奈緒子がお宝をいらないなんて…可愛いわぁ。上田は分かっていて書いたんだと良いなぁ。里見役の野際陽子さん、良かったよなぁ。2017/08/18
寝落ち６段
13
中学生の時、この映画を見るために、友達と片道２時間かけて、自転車で隣町の映画館まで行ったのはいい思い出。２０年前のそんなバイタリティーはもうないけれど、有名な俳優が自称・神様として、村人たちを騙そうとする全くくだらない内容なのだけれども、すごく面白くて、往復４時間かけた甲斐があったなあと思う。正直、ここがTRICKの集大成であったとも思える。神様との対決、気味の悪い殺人、閉鎖的な村とその終焉、意味深長なメッセージ。あの時の思い出と、小説版をリンクさせて、なんだか感慨に耽ってしまった。2021/10/20
Yobata
11
TRICK劇場版のノベライズ。300年に一度、大きな災いを訪れるが神様が助けてくれるという言い伝えがある糸節村。その村から神を演じて欲しいと売れないマジシャン山田奈緒子に依頼がくる。一方上田は同窓会の席で埋蔵金を探していた同級生がその埋蔵金が埋まる場所を示して死亡する事件に巻き込まれる。そして埋蔵金や依頼金を目的に山田と上田は糸節村へ行くがそこには神と名乗るものが3人も居て…。いやぁ劇場に直接観にいって劇場で爆笑寸前悶絶状態になったのを覚えてるなwトイレツマルから全国トイレ水洗化計画とか→2013/11/06
ふろんた2.0
10
劇場版第１弾。本作は笑いの要素もふんだんに散りばめられている。文書で読むと神と称す者たちのトリックがしょぼすぎるぞ。そういえば本作で矢部のあの部分が明らかになったよね。2014/01/30
