角川文庫
世界は幻なんかじゃない

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  • サイズ 文庫判/ページ数 198p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043599028
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

かつて旧ソ連から函館に強制着陸し、アメリカに単独亡命した男がいる。当時、高校生だった俺は、函館の空に舞い降りてくるソ連軍機をぼんやり見ていた。そして今、自由を求めて、全てを投げ捨てて来た男に会うため、アメリカを横断する旅に出た。彼が欲しがり、世界中の人が求めていた自由という幻想の霧を晴らすために―。大陸横断鉄道で、熱いエネルギーに満ちたアメリカを旅する辻仁成のフォト・エッセイ。

著者等紹介

辻仁成[ツジヒトナリ]
1959年東京生まれ。89年『ピアニシモ』ですばる文学賞を受賞し、作家としてデビュー。以来、文学をはじめとして、音楽、映画など様々な分野で活躍を続けている。97年『海峡の光』で第一一六回芥川賞を受賞。99年には『白仏』のフランス翻訳『ル・ブッダ・ブラン』で日本人として初のフェミナ賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

s

2
剥き出しな辻さんに感動した。2018/05/13

taku71

1
写真にはワールドトレードセンターが写ってるし、今読み直すと時代を感じる。当時ニューヨークで暮らしていた作者が、いくつかの都市を経て列車で西海岸まで行って、亡命ロシア人のその後の生活をインタビューしている。世界中の野心家が集うニューヨークから、自由を求めてたどり着く最果ての地の西海岸へ。フィクションなのかノンフィクションなのか境界線が微妙だなと思いながら読み直した。自分も実際に訪れた後に読むと、改めて各都市の切り取り方の上手さを感じた。2014/08/11

KARA

1
人生において大切なものは何か。辻さんの小説はいつも問いかけてくる。きっとそれは辻さん自身が同じことを考え悩んでいるから。大切なことはわからないままだけど、それでも生きていこうとする姿勢に自分を見た気がした。2011/09/06

aj

0
アムトラックでアメリカを横断する旅に出てあれこれ考える自己満足的紀行記。 アメリカのモーテルで読んだ。実体験しているときだけあって書いていることに共感、実感できた。「クラウティ」のベレンコも登場。思い入れがあるので感慨深い。2004/06/03

南の島

0
久しぶりに辻仁成さん。まだ若い辻さんが自由を見るためにアメリカ横断。ベレンコ中尉にインタビューする。2022/01/07

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