角川ホラー文庫<br> アロマパラノイド―偏執の芳香

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角川ホラー文庫
アロマパラノイド―偏執の芳香

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043522026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

十七年前、パリで猟奇的な連続殺人事件が発生した。その残虐な手口から「パリの切り裂きジャック」と恐れられた犯人は、実は日本人だった―。ノンフィクションライターの八辻由紀子は、犯人が殺人を告白した限定本『レビアタンの顎』を手に入れた。彼は人並み外れた嗅覚を持ち、「血の芳香」に魅せられて殺人を繰り返していたのだという。この本を手にした時から、由紀子の周りでは不可解な出来事が続発するようになっていくが―。読者の五感を激しく揺さぶる、超感覚ホラー小説。

著者等紹介

牧野修[マキノオサム]
1958年大阪府生まれ。大学卒業後、雑貨屋主人、コピーライター、酒屋の店員などさまざまな職業を経験。’99年、「スイート・リトル・ベイビー」で第6回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。著書に「Mouse」「屍の王」「病の世紀」など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロくま

20
イッキに物語の中盤まで読んで、ふと、なんか凄い事になってるなーと我に帰る。嗅覚に関わる猟奇殺人!ホラーかな?ミステリー、SF…神話もかい!?と哲学的なようで電波系だったり、もうてんこ盛り。最後まで読んでしまいたい!と欲求が込み上げた私好みの作品でした。最後のアレはどっちに転ぶかなーと想像してしまう。2017/02/20

kumo

13
★★☆☆☆2019/03/29

Ai

9
嗅覚、臭いはあくまでアクセントで、描かれるのは、人類の進化、認知の変革。でも牧野さんなので、猟奇殺人や電波系カルト、マジの狂人がわんさか出てくるので裏切られませんw。『月世界小説』で表現されていたことが、試考されている感触。2020/03/09

キー

6
牧野修氏の長編小説四作目。1999年作品。 シングルマザーのフリーライターが、宇宙人コンタクティーの取材を始めてから、何者かから集団的に嫌がらせを受ける恐怖を描いた長編小説。 謎の集団が、天啓を受けて殺人犯になった男と、彼を信奉する人達なんですが、この殺人犯、モチーフは、あの人ですよね。殺人犯だけど、事件後何冊も著書があって、トークイベントに出演もしていたあの人。 チャネラーを信奉するセミナーに通う人達、殺人者を持ち上げる人達を揶揄するような作品のスタンスが、読んでいて小気味良いと感じました。2023/01/25

あかつや

2
ライターの由紀子は友人の編集者の依頼で宇宙人コンタクティーの取材をすることに。取材自体は滞りなく済んだものの、それ以降彼女の周囲でおかしなことが起こりだす。牧野修の十八番、電波ゆんゆん系ホラー。現実が歪み、幻覚や妄想との境界が曖昧になっていく。毒電波怖いなあ。頭にアルミホイル巻かなきゃ。ニオイについてのオカルト方面からの理屈も面白かった。あるものをオカルト視点で解釈するという、これもまたこの作者の得意とするところだよなあ。そしてラストの熱い展開もまた素晴らしい。是非は分かれる小説だろうけど、私は好きだな。2022/01/18

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