内容説明
清の時代、20年余りの歳月をかけてまとめられた民間伝承集「聊斎志異」は、400篇を超す世界最大の怪異譚アンソロジーとして知られる。膨大な怪異譚の中から妖怪、狐、女、龍等にまつわる、とっておきの話を現代語訳で紹介。併せて「聊斎志異」をもとに描かれた芥川龍之介の「酒虫」や、太宰治の「清貧譚」「竹青」も収載。
目次
幽霊の怪
神の怪
妖怪の怪
狐の怪
女の怪
龍の怪
首の怪
附 芥川龍之介と太宰治と『聊斎志異』
著者等紹介
蒲松齢[ホショウレイ]
1640‐1715年。清の時代、21歳から科挙の試験を受けはじめる。30代のはじめに「聊斎志異」収録作品を書き始めた。教師生活を続けながら、10回の科挙試験に落第。20年余りをかけ「聊斎志異」をまとめた
志村有弘[シムラクニヒロ]
相模女子大学教授
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