内容説明
気がつくと、ワイドショーを見ていないのは私だけだった。「なんで見ないの?」と訝しがられるがそれって、そんなに変なことなの?遊びに行った恋人の家にも、ワイドショーを見る母親が。この違和感は、いったい、何なのだろうか―。日常の、思いがけない隙間にひそむ怨みと嫉み。その有り様を、ときに容赦なく、ときに切実な思いですくいとった作品の数々。書き下ろし短篇「ワイドショー」を含むホラー傑作選。
著者等紹介
内田春菊[ウチダシュンギク]
長崎県生まれ。1984年、四コマ漫画で漫画家デビュー。代表作に『南くんの恋人』『水物語』『目を閉じて抱いて』など。小説に『ファザーファッカー』(直木賞候補)、『キオミ』(芥川賞候補)などがある。『私たちは繁殖している』と『ファザーファッカー』で、第四回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャッカル佐崎
1
小説2本とコミック7本を収録。巻頭書き下ろし小説「ワイドショー」は、テレビのワイドショーを見ない女子大生の話。ワイドショーが情報源になっている人々へ抱く“微妙な違和感”が彼女の中で膨れ上がっていく様子がなんともリアル。「悪気はない」と作中で言われている人物の、悪意なきタチの悪さには背筋が冷える思い。もう一編の小説「主婦と性生活」は、家庭での性生活という、個々のプライベートな日常に紛れ込む非日常を描いた佳品。コミックはホラーと程遠いものもあり、『隣人』ほどのインパクトは薄い。2023/02/18
読み人知らず
1
表題のワイドショーは怖いけどね。男の無神経さというか、なんというか。しかもこういう親父が実在するんだものね。怖い。 2007/04/24
茶々子
0
古い本棚を整理してたら出て来たので久しぶりに読み直してみた。なんか時代を感じる…。特に怖くもないし、やはりストーリーが古い。あと、楳図かずおさんをパクってるイラストとかあっていかがなものか(笑)古本処分します。2017/01/15
Cephalopoda Mollusca
0
★★★☆☆2021/11/17
Emma
0
イマイチ2021/02/13