角川文庫<br> 虚の王

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角川文庫
虚の王

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043442065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探っていた隆弘は、中心人物の渡辺栄司に辿り着く。さして喧嘩が強そうでもない、進学校に通う色白の優男。だが、栄司は仲間を圧倒的な恐怖で支配していた。いったい何故。隆弘が栄司の全く異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた―。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年、北海道生まれ。横浜市立大学文理学部卒業。96年、『不夜城』でデビュー。翌年、同作品で第18回吉川英治文学新人賞を、98年、『鎮魂歌―不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞を、99年、『漂流街』で第1回大薮春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

63
破滅していく男の姿を描いた暗黒小説。過去に名を馳せた暴走族上がりの主人公は、ヤクザに頭を押させつけられてうだつの上がらない日々。少女売春組の略奪を指示を受け、それを束ねる男子高校生に接近します。物語は、少年に魅入られた主人公、少年のカノジョ、その娘に好意を抱く女教師を交えてスピーディに展開していきます。少年の囁きに操られるごとく、ヤクザを裏切り、殺人に手を染めていく主人公。不快な描写が随所に見られますが、それだけに抜き差しならない底辺感は迫力があります。読後感は最悪ですが、力のある作品とは言えるでしょう。2023/04/08

GAKU

57
初期の馳作品。登場人物はろくでもない奴らばかり。狂った奴らばかり。「だったら、殺しちゃえばいいじゃない」。次から次へと繰り返される暴力!狂気!まともな人間は一人も出てこない。そしてどんどん破滅に向って行く登場人物達。やはり馳さんの作品はこうでなきゃね!ただ高校生の栄司の設定だけはちょっと違和感。こんな高校生いないだろ。前振り程恐いと思えなかったし。それより潤子みたいな女の方が恐かった!2019/12/24

ユザキ部長

56
なんで人を殺してはいけないの?ダメなものはダメ。なんで?納得出来る答えがないよ。なんで我慢しなきゃいけないの?邪魔だったら殺しちゃえばいいじゃん。答えを示しても全く通じない。ただ虚しいだけ。殺戮の場面ほかハードに酷い。2021/04/13

ねこまんま

30
どっぷりと、たっぷりと、馳星周のノワールな世界を堪能しました。 救いのない狂気の世界。 もともと要素はあったんでしょうが、ちょっとしたきっかけでどんどん狂っていく過程があり得ないようで、シリアスでもある。 エイジのような高校生はおらんやろ!と思うけど、潤子のような女はわりといてそうで怖い。 破滅に向かってまっしぐら! 面白かった。2015/12/20

豚山田

21
氏の作品は不夜城以外で初でしたが、良くも悪くも期待を裏切らない展開でした。しかしこれだけ結末まで何が起こるか予測がついてしまう物語にも関わらず、ページを捲らされ先が気になってしまうのは、作者の持つ魔力としか言いようがありません。この投げ槍でぶっきら棒な文章に浸かっているだけで、自分も気だるげで刹那的な人生の裏路地を歩いているかの様に錯覚し、その行き着く先を見てみたいという昏い欲求が肚の底でのたりと鎌首をもたげるのですから、むしろ読み通りの展開に期待をしてしまうのは当然の事とも言えるのでしょう。面白かった。2014/10/13

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