角川文庫<br> ウォーレスの人魚

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角川文庫
ウォーレスの人魚

  • 岩井 俊二【著】
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  • 角川書店(2000/10発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 576p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043441037
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ダーウィンと同じく“進化論”を唱えたイギリスの博物学者・ウォーレスは、『香港人魚録』という奇書を残して1913年この世を去る。2012年、セントマリア島を訪ねた雑誌記者のビリーは、海難事故で人魚に遭遇する。マリア一号と名付けられたその人魚は、ジェシーという娘に発情してしまう。2015年、沖縄の海で遭難した大学生が、海底にいたにも拘わらず、三ヵ月後無事生還する。人はかつて海に住んでいたとする壮大な説を追って、様々な人間達の欲求が渦巻く。進化論を駆使し、今まで読んだことのない人魚伝説を圧倒的なストーリーテリングで描く渾身作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

163
山もこわいけど、息のできない暗い海はもっとこわい。こわくて美しくて、どうしようもなく惹かれる。 ダーウィンの進化論から派生させ、人魚の存在を科学的に肯定する意欲作。各地に残る人魚伝説。その存在があまりにも幻想的で文学的に過ぎるので空想のものだと信じがちだけれど、これだけ多くの伝説の残る存在をいないと言い切ることが本当に正しいのかー。価値観が小気味よく歪む。 おそろしくも孤独で美しい人魚の存在と、利害が絡むと何処までも残酷になれる人間のこわさ。とてもロマンチックで、良質なエンターテインメント作品でした。2019/05/15

ちょろこ

101
読み終えたくなかった、一冊。偶然発見された男性の人魚。そこから時代を超え絡ませ人魚伝説の真実を追っていく壮大な物語。進化論、愛、差別等盛り込んだ展開に読み終えたくないほど魅了された。特にホモ・アクアリウス説はまるで講義を聴いているかのように興味深く、浪漫を感じた。人間、人魚、双方が研究者の好奇心から背負ってしまった運命。人魚が生き抜くために選んだ進化の裏に秘められた悲しみはせつなさの波に姿を変え大きく襲いかかってきた。この物語が描く人魚と人間が違和感なく自分の心のスペースにおさまった、忘れがたい作品。2019/03/28

カレイ.シュウ

67
人魚と人間の恋物語(アンデルセンの人魚姫か?)を、進化論、生物学で味付けした感じ。人魚のイルカのような高周波を使った会話?のお勉強チックな話や、人魚の生殖も生々しくグロく書いているので、好みが別れるかな?2019/04/22

みゃ

54
すごく良かった~溜息が出るほど濃密な物語に圧倒された(*^^*)人魚伝説は南国の島で捕らえられた男の人魚と、海難事故から2ヶ月後海底から生還した青年を軸に再び動き出す。厚さに怯んだけど先が気になって仕方無く、特にサスペンス色が滲む終盤は一気読み!科学を盾にした人間の傲慢さや、実在した進化論者ウォーレスを絡ませたホモ・アクアリウス説などとても現実味がある。こちらまで視覚・聴覚・嗅覚が研ぎ澄まされる様な文章も好き(^_^)。所々描かれるグロテスクな描写も読み終えてみれば美しい究極の愛の形。ラストも良かった★52020/01/14

aki☆

48
読友さんのレビューで知った本。偶然人魚を捕獲したことによりその存在に囚われた学者達。各々の思惑を抱きながら、100年以上前に実在した学者ウォーレスが人魚に出遭い書いたとされる『香港人魚録』に基づき物語が展開する。人魚とは?人間ではないのか?お伽話とはほど遠い、むしろグロさを含む人魚の実態、本能、能力、そして進化論など言い方は変だけどリアリティーがあり最初から最後までのめり込んだ。想像を超える愛の形とその結晶に絶句するも、嫌悪感より美しさと物悲しさを感じた。とても良かった。いつか再読したな(*´˘`*)♡2019/05/09

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