内容説明
九二年十月十三日、伊東市での舞台公演後、車ごと海へ落ち、四十八歳の若さで他界した女優太地喜和子。女優として演技にこだわるだけでなく、女として妖艶な愛の芳香をふりまき、男を虜にした“純粋すぎる性”とはいかなるものであったのか。三国連太郎、中村勘九郎、尾上菊五郎が、初めて語った感動の秘話を収録し、太地喜和子に妹のように可愛がられた著者が、懸命に生きぬいた女・女優の生涯を克明に、敬愛をこめて綴った慟哭のノンフィクション。
目次
プロローグ 残像
1 虚偽と涙
2 小悪魔の飢餓
3 三国連太郎の記憶―蛇
4 70年代の激情
5 役者の自我
6 中村勘九郎と蜜月
7 秋元松代のストレスと生命
8 焦燥と限界
エピローグ 最後の嘘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
4
勘九郎さんとの一節は一気読み。互いに奪い合う愛、捧げ尽くす愛、何とも激しくて、狂おしい愛。そしてその後の、上手に年を取ることの難しさ、座長になることのマイナス。いろいろと面白かった。叶わない願いだけれど、若い頃の、生の舞台を見たかったな。2015/03/19
ホキム
1
太地喜和子のファンでしたので 下田での事故死はショックでしたね。三国連太郎や勘九郎との恋 偽った出生の話。興味深く読みました。2013/08/19
もな
0
この本に登場する俳優、演出家でもうすでに亡い方がほとんど。直後に取材したことで貴重な話が満載。 身近(妹分だったそう)で、対象に思い入れのあった人が書いた爽やかな読後感の本。
rinrinkimkim
0
勘九郎の告白が読みたくて・・・・ ズルズルだったんだなぁと2012/07/19
丰
0
Y-102007/10/05
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- 和書
- 宿曜師斎藤道三