出版社内容情報
「あの人がいるだけで、毎日がしんどい……」
「どうしても離れられない」という状況にいるあなたを救う、心の護身術。
職場の上司、取引先、あるいは家族や親戚。世の中には、論理や常識が通じず、感情的で自己中心的な「厄介な人」が必ず存在します。
相手が「物理的に距離を取れない相手」である場合、私たちは「自分が我慢するしかない」「話し合えばいつか分かってくれる」と考え、自分をすり減らしてしまいがちです。
しかし、臨床心理士・公認心理師である著者の田所俊作氏は、これこそがあなたを苦しめる最大の原因であると指摘します。
本書の目的は、相手を変えるという「非現実的な目標」を捨て、「自分が傷つかないために、いかに上手に関わりを『かわす』か」に焦点を当てることです。
◎「話せば分かる」という呪縛を解く:相互理解という幻想を捨てることが、あなたを救う第一歩になります。
◎相手の「正体」をプロファイルする:理解するのは許すためではなく、相手の言動に巻き込まれないためです。
◎「境界線」を育てる実践ワーク:脳と神経系のメカニズムに基づき、過剰な干渉を跳ね返す「バウンダリーワーク」を公開。
◎離れられない人への対処法:物理的な距離が取れない相手に対して、心理的な距離を置く「戦略的撤退」の技術。
「離れたくても離れられない」という状況は、あなたのせいでも、相手のせいでもない「関係の仕組み」によるものです。
臨床現場で培われた確かな知見に基づき、「まともに相手をしなくていい」という圧倒的な解放感とともに、今日からあなたの心に「安全基地」を取り戻しましょう。
【目次】
序章 なぜ、あの人といると「死ぬほど」疲れるのか
・本書を手に取ってくださったあなたへ
・「離れられない」という檻の中にいるあなたへ
・本書の三つの約束
・誰のせいでもない「関係の仕組み」
・本書でお伝えしていくこと
第1章 「話せば分かる」という思い込みを解く
1-1 私たちは、それぞれ別の「こころのフィルター」で世界を見ている
1-2 なぜ「話せば分かる」という前提があなたを苦しめるのか
1-3 問題は「違い」ではなく「距離の取り方」にある
第1章のまとめ
第2章 あの人の「困った行動」の裏側にあるもの
2-1 理解するのは「許すため」ではなく「巻き込まれないため」
2-2 私たちのこころの中にいる住人
2-3 あの人の「困った正体」と、その内側で起きていること
2-4 彼らは「防衛」のためにあなたを使っている
第2章のまとめ
第3章 なぜあなたは「境界線」を越えさせてしまうのか
3-1 なぜ、分かっているのに繰り返してしまうのか
3-2 人が身を守るときに起きる「四つの反応」
3-3 愛着という名の生命線の不足が、「つながり」への執着を生む
3-4 あなたを今日まで守り抜いたスキーマという「こころの生存戦略」
3-5 境界線を引けなかった本当の理由
第3章のまとめ
第4章 境界線は「引く」ものではなく「育てる」もの
4-1 「境界線を引く」という助言が、なぜあなたを苦しめるのか
4-2 脳は「正論」よりも「生存」を優先する
4-3 境界線は、拒絶の壁ではなく「自尊心の輪郭」
4-4 境界線を育てるための準備運動
4-5 臨床現場でも使うバウンダリーワーク
4-6 「分かり合う」を手放し自分を守る「戦略的撤退」という選択
第4章のまとめ
第5章 自分を守るための「安全基地」を確保する
5-1 自分を回復させる技術
5-2 神経系を整える「今ここ」の習慣
5-3 頼ることは「高度な自立」である
5-4 「離れること」は自分を守るための勇気ある選択
第5章のまとめ



