角川文庫
源氏物語のもののあはれ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043260034
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『源氏物語』に用いられた「もの」とその複合語を、その場面と状況を徹底解明することで、紫式部が込めた真の意味を探り当てる。そこからは今まで気づかなかった作者の秘められた姿と、物語の真の姿が見えてくる。

内容説明

紫式部は数多くの言葉を、場面場面に応じて使い分けている。そのこまやかな、しかも的確な表現を読みとることが、『源氏物語』の原文を味わうときの楽しみの一つである。ところがわれわれの古来の読み方では、作者がその言葉に込めていた大事な意味を見逃してしまう意外な言葉がある。ここで取りあげる「モノ」という言葉はその一つである。何でもないと思われてきた「モノ」という言葉の深い意味を正確に理解することによって、『源氏物語』の真の姿が、新しく生き生きと見えてくる。

目次

1 「世間のきまり」というモノ(ものちかし・ものとほし;ものいひ ほか)
2 「儀式、行事」というモノ(ものみ;ものす ほか)
3 「運命、動かしがたい事実・成り行き」というモノ(ものこころぼそし;ものさびし ほか)
4 「存在」というモノ(奈良時代;平安時代)
5 「怨霊」というモノ

著者等紹介

大野晋[オオノススム]
1919年、東京深川生まれ。国語学者。文学博士。東京大学文学部国文学科卒。学習院大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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i-miya

28
2012.05.06(つづき)大野晋編著。 2012.05.06 ケヂカシは人の性格にも使われる。 -心やすい、-親しみやすい。 逆に、ケドホシは、-人の気配が遠い、-親しみにくい、-疎遠である。では、モノチカシ、モノトホシはどうか。 辞書では、モノチカシ=そば近い、間近である、モノトホシ=遠い、遠く離れている、よそよそしい、他人行儀である。2012/05/06

i-miya

27
2012.05.16(つづき)大野晋編著。 2012.05.13 ◎ものいみ(物忌) この言葉は、平安時代の公卿の日記に頻出、『源氏物語』にも。 「遺体に対する忌避」が、「遺体に対する忌避を行う期間」を表すようになったわけである。 死穢(しえ)。 死穢以外にも、同様に社会の慣習として、誰もがさけるべきこと、があった。月を見ること。受け取った手紙を送り返すこと。不吉な方角へ行くこと、禁忌。 方違え。 2012/05/16

i-miya

23
2012.04.29(初読)大野晋編著。 2012.04.28 (カバー) 作者紫式部は、多くの言葉を使い分ける。細やかな、適格な表現を読み取る愉しみ。その言葉に込めた大事な意味。「モノ」という言葉の深い意味。 (大野晋) 東京深川生まれ、国語学者、文学博士、東京大学文学部国文学科卒、学習院大学名誉教授。2012/04/29

i-miya

20
2012.05.12(つづき)大野晋編著。 2012.05.10 ○光源氏が女からもらった手紙を見たい、と頭の中将、「おのがじし(相手の女性がそれぞれ)うらめしき(光源氏を恨めしく思っている)をりをり、その来訪を待ち顔ならむ夕暮れなどの手紙こそゑんずれば(=恨み言をはっきり言うこと、口にすること) 」 ○末摘花のおば、彼女を九州へ連れて行こうと誘うが、応じない。おばは、恨み言をいう。ゑんずれば、腹立ちや不満を形で人に見せることをいう。2012/05/13

i-miya

20
2012.05.03(つづき)大野晋編著。 2012.05.03 モノのついた複合語の意味を解釈すること。 モノ=なんとなく。モノサビシ=なんとなくさびしい。「さびしい」と「ものさびしい」の比較。この場合、モノには、明瞭な意味があった、と考えられる。2012/05/03

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