角川文庫
裸のサル―動物学的人間像 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 292p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043259014
  • NDC分類 469
  • Cコード C0145

内容説明

わたしたちは人類を生物界において至上孤高のものだとみなしている。しかしそこには一つの重大な認識―人間は霊長類の中で、ただ一種の体毛のない「裸のサル」にすぎないという事実―が抜け落ちている。本著では動物行動学者デズモンド・モリスが、人は「裸のサル」であるという観点から、人間の諸行動を鋭く観察し、奥深く分析していく。高度な文明を獲得したと思っていた人間が、いかに動物本能に支配されているかを思いしらされる一作。

目次

第1章 起源
第2章 セックス
第3章 育児
第4章 探索
第5章 闘い
第6章 食事
第7章 慰安
第8章 動物たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

16
父から勧められた本。人類文化学、文化人類学、自然人類学で学んだことを裏付けるような「人間」という裸のサルという種を他の動物の例と比較して共通点や相違点を見出し、考察している。 2012/08/07

ひさしぶり

13
動物行動学的な観点から人間を体毛のない〈裸のサル〉と位置づけいかに動物本能を残しているか ブラックジョークのような語り。女性が読むのは抵抗が少々ありますが、ヒトの文化的行動の裏に原始的な行動の応用編みたいなものをみます。目上の人に「アッ○○さん」目下に「オッ○○くん」がサルも同様てな話の展開期待したけど、ちと方向性が違った。表紙は稚拙ですが大雑把にはそんなモンです。2019/07/31

マーブル

9
万物の霊長とも言われる人類を裸のサルといささか侮蔑的とも言える表現で呼ぶ作者の意図は、人類の未来に対する楽観論に対し、ヒトの生物学的な特徴を強調することにより我々が持っている限界の本質を示そうとする試みである。訳者が述べるように、そこには必ずしも同意できるものばかりが書かれているとは言えないが、一つの見方として検討する価値はある。そもそもヒトを語るにおいて、生物学的アプローチだけでなく、心理学的であっても、社会学や経済学にしろ何にしろ、ひとつの視点からだけ見てしまうのは片手落ちになるのは当然のことだろう。2019/10/12

赤い熊熊

6
ドーキンスと同じく動物行動学者による人間の生来的な特質について書かれた本。類人猿や霊長類、他の哺乳類との比較から進化生物学的に我々の行動に意味付けがなされていく。ルソーやカントの阿呆を一蹴できる強力さを持っている。法学者にせめて人間本性について科学的に知ろうとする謙虚な態度があったなら、不条理な現行の法はなかっただろうと思う。2013/12/12

びぎR

5
1967年出版(1979年角川文庫)のベストセラー、話題になっていた記憶がほんのりある。ヒトが他の動物との違いを誇る文明、文化というものが実は動物としての「裸のサル」の本能に深く根ざしているということを明確に示す。これはヒトの中で繁栄しているいわゆる先進国で特に顕著であるという指摘が新鮮に感じた。例えば「ネット上に文章を公開する」という行為はイヌにも見られるマーキングの代用なのかもしれない。【続く】2020/04/06

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