内容説明
驚くばかりの心理分析と鋭い人間観察が、人間のあらゆる心の動き、あらゆる行為―愛・友情・勇気―の奥底にひそむ真理―自己愛―をひとつ残さず的確に暴き出す。フローベール、ニーチェ、ショーペンハウエル、トルストイ、芥川龍之介らの「枕頭の書」としても知られる。究極のアフォリズム集。
目次
ラ・ロシュフコー自画像
人間についての箴言集
さまざまなる省察
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
13
狂人と馬鹿は、気分だけで、物を見る。2021/07/18
ののまる
10
日本では芥川龍之介などの座右の銘となっていた本書。でも、情愛とか虚栄とか自己愛とか、言葉の定義が現代とちょっと違うのかな。2015/02/12
沙羅双樹
9
某メンタリストのお勧めで購入。しかも名だたる有名作家たちが枕頭の書として読み続けてきた模様。そういった事実から、期待しすぎちゃったのもあり、思ったよりも刺さらなかった。相性もあるかな。もちろん時々面白い皮肉に目を奪われたりもしたが、強い衝撃を受ける程には至らなかった。2020/05/27
翡翠
7
解説を読むと、ラ・ロシュフコーという人はこの一冊しか本を書かなかったらしい。大貴族に生まれたが投獄されたり愛人に裏切られたり、人間不信にもなるよね、と同感。読み進むにつれて、なんて人間って嫌な生き物なんだ(泣)(>人<;)と落ち込む。いちばん心に響いたのは最初にでてきた「われわれの美徳は、まずたいてい、衣装を替えた悪徳にすぎない」というもの。欠点と美点は表裏一体ということかな。2021/02/28
mejiro
7
人間の本質をつく言葉のオンパレード。耳が痛かったり、感心したり…。名だたる作家たちの枕頭の書だったらしい。この箴言集から新たな名言が生まれたのかもと思うと、さらにおもしろい。2014/12/11