出版社内容情報
ホームズとワトスンの出会いを描く、傑作長編!ロンドンで起こった殺人事件。それは時と場所を超えた悲劇の幕引きだった。クールでニヒルな若き日のホームズとワトスンの出会い、そしてコンビ誕生の秘話を描く記念碑的作品、決定版新訳!
コナン・ドイル[コナンドイル]
著・文・その他
駒月 雅子[コマツキ マサコ]
翻訳
えすと えむ[エスト エム]
イラスト
内容説明
従軍から帰国し、ロンドンで同居人を探していたワトスンが紹介された不思議な男。アフガニスタンに行っていましたね―。初対面でそう言い当てられ、度肝を抜かれたその男こそ、怜悧な観察眼を備えた名探偵シャーロック・ホームズだった。若き日のホームズとワトスンがベイカー街221番地Bに一緒に住むことになったいきさつと、初めてふたりで取り組んだ難事件を描く記念碑的長編。今最も定評ある訳者の新訳でおくる傑作。
著者等紹介
ドイル,アーサー・コナン[ドイル,アーサーコナン][Doyle,Arthur Conan]
イギリス・スコットランドのエディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SFなど、多岐にわたる作品を残す
駒月雅子[コマツキマサコ]
1962年生まれ。慶應義塾大学文学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
Ritzのざっくり本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
182
ワトスンがホームズと出会う話。2部構成で、事件から犯人を逮捕するまでの第一部と犯人の前日譚の第二部からなる。本格推理のまさに王道。相手を見ただけで来歴を言い当てたり、誰もの眼にも触れていた筈の証拠からホームズだけが意味を解き明かせるという展開。推理の面白さそのものもさることながらホームズの個性が光っている。もう一度、シリーズ作品読み直したくなったなぁ。2022/06/14
ykmmr (^_^)
174
某推理アニメの主人公が大好きで、アニメのネタにも使われたりしている推理小説家。この作品で、ホームズとワトソンが出会う訳なのだが…。あっ、ワトソンはもう一つの名探偵を爺様に持つ、高校生探偵の方に容疑者として出ていたんだわ 笑。また、無駄話をしたが、ちょっと、作品の読む順番を間違えてしまって(?)ホームズの「動き」が読めていないが、2022/12/23
nakanaka
61
10年以上ぶりの再読になります。が、新訳版なので読みやすい!頭への入ってきかたが全然違うので新たな発見もありました。新訳版でいろいろと読み返してみようかな。宗教から始まる悲劇、そして復讐という一連の流れがコンパクトかつドラマテックに綴られており大いに楽しめました。ホームズとワトソンの名コンビによる初めての事件で、ホームズの能力にワトソンが舌を巻くという点からワトソンに感情移入しやすい構図になっていますね。モルモン教という馴染みの無い宗教が作品のキーとなっていますが、偏見無く受け入れたいと思う。2024/06/25
みっこ
60
ドラマ『シャーロック』の影響で、本家シリーズに興味を持ちました。なぜ今まで読まなかったんだろう。すごく面白い!冒頭、有名な『アフガニスタンに行ってましたね?』が早速出てきてにんまり。シャーロックは思ったほど偏屈でなかったです。やや可愛らしささえ感じてしまう(笑)思いもよらない犯人の名が挙がったあと、唐突に回想へ移行。そこから一気に惹きつけられました。真相は思った以上に重く、悲しいものでした。でも謎解きが面白かった!続編もゆっくり読んでいきます。シャーロックとワトソンが今後どんな活躍をするか、とても楽しみ。2015/10/26
tonnura007
58
戦地で重傷を負い帰国することとなったワトソンは、シャーロックホームズという変わり者を紹介されベーカー街221Bで共同生活をすることになる。その後、ホームズの元には殺人事件の報が届き、ワトソンを連れて現場に赴く。現場では壁に血文字が書かれ結婚指輪が落ちていた。ホームズは現場を詳細に検証したうえで犯人像を言い当ててしまう。 言わずと知れたホームズ誕生の不朽の名作。観察眼と推理で真相に辿り着く手法は多くの推理小説作家たちが描いているがそれの原点となる作品である。 今回の新訳は非常に読みやすい。2024/08/22