内容説明
ある猟奇殺人事件の捜査にあたっていた刑事エリック。その陰惨極まる殺人現場を目にした彼の頭を、ひとつの名前がよぎる。「ジグソウ」。複数の犠牲者を出し、あらゆる人々を恐怖のどん底に突き落とした、史上類を見ない狂気の殺人者。今回の事件は、ジグソウが仕掛けた新たな「ゲーム」なのか?全世界で大ヒットの話題作、ついに続編登場。
著者等紹介
行川渉[ユキカワワタル]
1970年生まれ。文筆業。ノベライズなどを多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともかず
40
映画ソウシリーズのノベライズ本。淡々と進んでいくのであっという間に読み終わる。いろんな人物の視点から描いている本作だが、二、三ページで、もう次の人物の視点に移ったりするので、スピード感ある読書体験ができる笑。視点が変わるごとにタイムリミットが表記されているのも面白い。いわゆるデスゲームものに分類される本作だが、ジグソウの行動理念が納得できなくもないのが怖いところ。 ただ、「嘘だろ…」って感じのいい絶望感を受けるには、映画の方がいいかな笑。2017/09/09
のりすけ
16
ジグソウことジョンが満を持しての登場。末期がんで命の炎が消えかけていてもジグソウはジグソウ。「わしの話を黙って聞いてたら息子は帰還するで」と言われてるのに短気な刑事ってば「キシャ―!ちんたら待つだけなんて無理」。映像ではなかなか素敵だったけど文章にするとなんだかすごく軽く思えてしまう…。やっぱSAWシリーズは映像ありきで。シリーズ全部買ってきたので、ゆるゆる読んで参りますよ。ジグソウLOVE。2019/07/12
ちゃちゃ
15
(SAW1を見て,あまりの展開に,「正視できん,とても続きは見ていられん・・・しかし,続きは気になり・・・。」ということで。ブクオフにて105円。やっぱり映像でなくてよかった・・・。)確かに,死をしっかり見据え,真剣に生きようとする意志は大切だ!彼の言うことは間違ってはいない。・・・いないんだけれど・・・。(打ちのめされて,パワー30%ダウン・・・。)それって,他者を犠牲にしなければできないことなのか?できることなら人間の善良性を信じていきたいのだが・・・。2011/08/13
καйυγα
13
SAW第2弾。映画の内容はうる覚えだが、まぁほぼ同じであろう。今回もジグソウが開催する命を賭けたゲームが始まる。登場人物はやや多いが分かりやすい役柄しかいないため、文章だけでも整理して読める。ゲームには罠が包囲されており、生への厳しさを突き付けられる。生きたくても生きられない、生半可な気持ちでは挑むことも許されない現実に思わず目を背けたくなる。第2弾から徐々に、ジグソウの正体、悲痛、その他諸々が見えてくるのだが、人間という愚かな生き物について気付かせてくれる彼はちょっぴり凄くて、とても寂しい。次巻へ続く2016/03/18
にゃんころ
9
前作と異なる設定で展開されるストーリー。『なぜあの人が?』の疑問が後半で明かされた時はぴりっとした。そりゃ…ないよ。そして解説で判明した事実。とある人物を映画で演じた俳優がニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーだったなんて!!アルバムが家にあり聴いていたので懐かしいのと驚きで本編よりもそっちのが頭に残ったw2017/04/02