内容説明
イスラエル建国前夜、クムラン洞窟で二千年の封印を解かれ発見された死海文書―。そして半世紀後、この謎に満ちた古文書の盗難を発端に恐怖の殺人事件が始まる。古文書捜索を依頼された考古学者ダビッドと息子アリーは真相を突き止めるため旅立つが、接近を図る人物がことごとく磔の犠牲者と化す。やがて魔の手は彼らにも忍び寄り、ついに二人を引き離し―。それほどの危険を孕むこの死海文書、いったい何が記されていたのか?その謎に触れる時、クムランで何かが起こる…!弱冠二七歳で本書を発表、世界中で熱狂的支持を受けた若き哲学者の話題作、待望の文庫化。