角川文庫 メタルギア ソリッド

ベンソン，レイモンド【著】〈Ｂｅｎｓｏｎ，Ｒａｙｍｏｎｄ〉/富永 和子【訳】

角川書店（2008/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 415p／高さ 15cm
• 商品コード 9784042767039
• NDC分類 933
• Cコード C0197

内容説明

アラスカの孤島にある核廃棄施設で、訓練中の次世代特殊部隊フォックスハウンドが蜂起、要求が受け入れられなければ核を使うと米政府に通告してきた！キャンベル大佐によって、単独潜入を命じられた元隊員のソリッド・スネーク。彼はそこで、メタルギアＲＥＸが開発されていたことを知る。蜂起の首謀者リキッドとは何者なのか？任務に隠された秘密とは？果して、ソリッド・スネークは核ミサイル発射を阻止できるのか。

著者等紹介

ベンソン，レイモンド［ベンソン，レイモンド］［Ｂｅｎｓｏｎ，Ｒａｙｍｏｎｄ］
１９５５～。米国テキサス州ミッドランド出身。元々『００７』研究家として知られ、アメリカ探偵作家クラブ（ＭＷＡ）のエドガー賞評論評伝賞の最終候補にもなった研究本『Ｔｈｅ　Ｊａｍｅｓ　Ｂｏｎｄ　Ｂｅｄｓｉｄｅ　Ｃｏｍｐａｎｉｏｎ』の出版をきつかけに、『００７』の小説版及び『００７トゥモロー・ネバー・ダイ』などの映画ノベライズを多数執筆。舞台ミュージカルの演出や楽曲提供もしているマルチ・クリエイターでもある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[色々甚平]

ほぼゲームシナリオに沿って進む。だが、元々アクションゲームとしての面白さがメインのため、小説になると仕方ないが地味になってしまう。フォックスハウンドがあっさり倒され、スネイクが最強の人類のようになり、まるで沈黙の要塞のノベライズを読んでる気持ちになった。次作に関わる所や裏ワザで出る部分の加筆や変更はうまくやられていて面白かった。ゲームをやらずに読むと楽しめないファンのためのノベライズくらいの出来に感じた。

2015/12/29

[ニミッツクラス]

08年の本体705円の初版を読んだ。シャドー・モセス島を舞台としたゲーム（MGS）は日本製だが、どこから著者ベンソンを担ぎ出したのか・・本書は米ランダムハウスのデルレイからベンソンのノベライズで刊行し、それを富永氏が邦訳して角川が刊行したと言う妙な扱いになっている。著者によるボンドのオリジナル長編ほどの深みは無いがゲームの面白さが上手く伝わってくる。一行目で主人公が33歳だと判る。時系列的に本書より未来の話も既にあるので、本作戦での主人公の死を心配する必要はない。下痢キャラのジョニーも笑える。★★★☆☆☆

2017/07/26

[なお]

確かにゲームとは違う台詞部分がファンには気になるが翻訳本なので仕方ないのかな。逆に「スネークは得意のパンチ・パンチ・キックを繰り出した」はゲームをしてる人は画が正確に浮かぶが未プレイの人は急に馬鹿みたいになったと困惑するのではないかと心配。他は潜入の緊張感はなく格闘戦で簡単に人が死ぬ様から作者のプレイスタイルがわかる。ところでステルス迷彩を所有していたとしても単独で逃げ続けたオタコンも充分に工作員としての素質あるのじゃないかと思う。

2016/09/06

[東]

ゲームはやったことあるけど忘却の彼方だったので普通にハードボイルド小説として楽しめた。ゲーム下手だから話に集中できてよかった。グレイ・フォックスが熱すぎる…。シリーズ知らないよって人も、昔やったことあるけどもう一回ゲームやるのはちょっと…って人にもおすすめ。

2024/08/12

[Theodore]

前回うっかり間違えて4作目のノベライズを読んでしまったので、原点に立ち返って最初の作品を読んでみた。これが所謂シャドーモセス島の事件かと納得。4作目を先に読んでしまったためこの先の展開などは既にわかっているのだが、なかなか面白かった。なお個人的にはスネークの口調がゲームと違うのはあまり気にならなかった。彼はアメリカ人だからむしろこういう喋り方が合いそうな気がしなくもない。

2024/04/09