内容説明
80年代のNYアート・シーンを疾走した天才画家ジャン=ミシェル・バスキア。ストリート・アーティストから時代の寵児となりながら、27歳で夭折した無垢の魂が描きつづけた絵を収録したポケット画集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
91
難しいことはわからないけれどアフリカの民族アートとモダンなところが合体したような絵を感じた。見ているとワクワクされられる気持ちになる。彼もクスリで最後を迎えたようだがアートとクスリというのは切れない仲なのだろうか。文庫本なので大きな画集で見てみたいなあ。2021/04/11
Koichiro Minematsu
34
バスキアの描く絵は、バスキアのDNAそのものだ。2024/05/02
東京湾
10
叩きつけられた生身の表現、ストリートを席巻した若き衝動。80年代、NYのストリートアーティストとして一躍時代の寵児となりながらも、27歳の若さで薬物中毒により夭折した画家・バスキアの画業を、文庫で鑑賞する。圧倒されるのはその荒々しく鮮烈な色彩のイメージだ。ただひたすらに彼の描こうとするものを誤魔化しなく描いている。放出される熱量に見る者は目を奪われるのみだろう。何度見てもその新鮮味は褪せない。猥雑に輝く彼の魂の奇蹟にただ息を呑んだ。2020/01/13
ぽむぽむぷりん
5
これは本当に本当に本当にマッ………ジでお買い得!!!2019/04/06
Yuki Ban
5
夭折した天才画家バスキアの生い立ちや考えなどにはあえて触れないで、彼の絵だけを見た感想をば。 100作品くらいを鑑賞したわけだが、もう僕は何か絵を見て、それが彼の絵かどうか判別できる自信がある。僕の鑑賞眼がすごいわけじゃ決してなくて、それだけ彼の絵にオリジナリティがあるのだ。雑多であまり見たようなもんじゃないというレイアウトだと一瞬錯覚するが、「これはなんだか気持ちいいぞ」とだんだん思ってきてしまう。ちっちゃな文庫でこれだけ力を持つ絵なのだから、彼の絵のキャンバスであるストリートだと本当にすごいのだろう。2018/05/11