内容説明
それは、長いあいだ、誰にも知られることなく生存していた。深く暗い海の中で、獲物を求めてただ漂っていた。それは、眠りというものを知らなかった。そして、自分がどれほどの力を持っているのか知らなかった。唯一の天敵をのぞいて、全ての生き物は獲物だった。それは、ひどい空腹を感じていた。自然環境の変化で、獲物が激減していたのだ。それは、深海からゆっくりと浮上した…。戦慄の長編、待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BUBI
13
海外の小説はやっぱり苦手だなぁ。翻訳の時に、原著が表現しようとしているニュアンスを伝えきれてないんですよねぇ。「ビースト」を「けもの」って訳したらこの小説の場合、台無しだと思うんですが。後半は飛ばし読みでした。イカ視点の箇所だけはしっかり読みましたw イカに対する認識がだいぶ変わりました。それにしても人間って海の環境を破壊しまくりですよね。水産資源の捕り過ぎはバミューダだけの問題ではもちろんありません。その内、地球の海が死の海になってしまったらどうするの。誰か、僕の地球を守って…2020/03/07
rairai
2
THEモンスターパニック2018/06/26
ジャッカル佐崎
0
『ジョーズ』の原作者、ピーター・ベンチリーによる海洋パニック。『ジョーズ』との差別化を図った結果か、王道から外れたしょーもない逆張りみたいになってしまった展開も見受けられる。ビーストとの対決にまったく乗り気でない主人公、ビースト騒ぎになるとわりとおとなしくなる周辺住民(ボートレースくらい強行すればいいのに。そして喰われればいいのに)、意味ありげに登場して最後まで出番のない爆弾などがそうだが、ビーストとの決着の付け方も正直「なんだかなあ」という感想。2025/02/10