内容説明
ベルリン、1945年早春。けっして人間を信用することのないナイチンゲールのさえずりがあたりに響く。ソビエトの諜報部員スティルリッツは、ナチスの親衛隊連隊指揮官として敵陣ドイツ第三帝国に潜入していた。スティルリッツはラジオの周波数をモスクワに合わせた。それは彼に宛てた暗号通信だ。―ナチスの指導者の誰かが西側との接触をはかろうとしている。それを突き止めることが不可欠だ―モスクワはそう告げた。ソビエトきっての国際ジャーナリストが機密資料をもとに、もうひとつのナチス・ドイツを描く。衝撃の超一級エスピオナージュ。