内容説明
オークション・ハウスのデイヴィッドはカソリック信者ゆえに教皇の秘書、エリザベスとの関係に心を痛める。一方、教皇の改革運動は教会内部の保守派の反発にあいながらも意欲的に進められる。しかし、理想をかかげた運動が国際社会にもたらした影響は、東西両陣営をまきこんだ国際政治のもっともデリケートな部分にまでおよんでしまう。窮地に立たされた教皇の選択は？“『ジャッカルの日』以来のエキサイティングな作品”と評された異色のポリティカル・スリラー、いよいよ終局へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Quijimna
1
ピーター・ワトソン『引き裂かれたヴァチカン』読了。ラファエロ等の秘宝をオークションに出品、売り上げで世界の貧困を救おうという新教皇の改革とそれを許さない守旧派との確執。コンクラーベの内幕、各国指導者との対立と駆け引きなどサスペンス仕立て。面白いが宗教性が希薄なのが不満。★★☆☆☆2010/09/15
