内容説明
ビリー・マーカスは目の前で同僚刑事を撃ち殺され、自らもナイフで刺されて重傷を負った。彼を麻薬組織への危険な潜入捜査に駆りたてたのは、その屈辱感だった。彼らを襲った2人組は、海運業を隠れ蓑に麻薬を密輸する大富豪の手下と判明した。その時からマーカスの周到な準備が始まった。タイから香港へ送られる大量のヘロイン。その輸送隊に単身まぎれこみ、ヘロインと現金を強奪して組織を潰す。そして、同僚を殺した殺し屋どもも屠りさるのだ!ニューヨーク、香港、黄金の3角地帯を結んで、ケンリックが新境地を拓く冒険小説の力作。