感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱねこ
3
再読。探偵業を営む元警部のサムのもとにおかしな頬ヒゲの男が現れある封筒を託していく。並行して起きるシェイクスピア文庫の本物入れ替え事件、被害にあった美術館の警備員の失踪… 再読で犯人も分かっていたけど面白かった。2020/10/16
たか
3
悲劇シリーズの最終作。意外性のある結末が良かった。B評価2017/10/22
二分五厘
1
1984.12.6
BIN
1
ドルリー・レーン4部作の最後の事件。Zの悲劇から登場したサム警部の娘パットが要らないなと思っていたら、今作では必須の人物だったのは元からそこまで考えていたのか。ちょっとずつしか進まないので大分イライラしましたが、最後は収斂してまさかの展開でびっくり。言われてみればやってもおかしくないとは思った。意外性抜群ですが、もう1回読みたいとは思わない。2015/08/11
DK
1
ドルリー・レーン最後の事件にして四部作の掉尾を飾るに相応しい作品になっている。単独で見れば、正直言ってストーリィは地味であり、尚且つ何が起こっているか分からず、真相は推理によって導かれるのではなく、当事者の口から語られるというものなのだが、何といっても最後に残った最大の謎の真相が全てを補って余りある破壊力を持っている。この衝撃的な結末があるからこそミステリのシリーズとして屈指の完成度と誇り、ミステリ史に燦然と輝くある出発点を作り出したのは疑いようがない。絶対に四部作を通して読むべき傑作シリーズ。2011/07/10