出版社内容情報
あんたのことをぶっ潰してやる!
東京五輪金メダリストの大和エイジは、ロス五輪を目指して競技復帰を決意。そこに立ちふさがるのは、パリ五輪金メダリストでエイジに敵対心を燃やす姫川真周だった。新ルールへの適応に苦しむエイジに対し、順調に勝利を重ねる真周。
そんな中、エイジの専属カメラマン、通称「フィルマー」の与野丈太郎は、行方不明のエイジの両親を探していた。意外な人物がエイジの父親と判明し、与野は新たなトラブルに巻き込まれる。
一方、自分の撮影のために与野がカメラマンとして名誉ある仕事を断っていたことを知ったエイジは葛藤。二人の間に思わぬ亀裂が入り始める……。
大人気、スケートボード小説第2弾!
内容説明
東京金メダリストVS.パリ金メダリスト。「あんたのことを叩き潰す」。不敵なライバルからの挑戦状を、ロスをめざすエイジが迎え撃つ!絶好調スケートボード青春小説、待望の第2弾!
著者等紹介
額賀澪[ヌカガミオ]
1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
182
額賀 澪は、新作中心に読んでいる作家です。昨年読んだ「夜と跳ぶ」に続くシリーズ第二弾、東京五輪金メダリストVS巴里五輪金メダリストの巻でした。スケートボードの本場、LA2028を舞台とした第三弾も期待しています。 https://books.rakuten.co.jp/event/book/literature/yorutobu/2025/02/06
ナミのママ
94
『夜と跳ぶ』の続編。東京五輪の金メダリスト大和エイジが、パリ五輪金メダリストの姫川真周と、ロス五輪を目指す…というメインストーリーだが今回はプライベートに焦点をあてているので読みやすく感じた。若者のスポーツ、主人公は20歳という中でカメラマンの丈太郎が良い感じで“大人“として登場している。エイジの出生が絡む部分はもちろんだが、詳しいルールがわからないスケートボード競技も楽しめてしまう。ロス五輪が楽しみになる終わり方。2025/01/15
みかん🍊
83
スケボの競技はあまり分からないが只のスポーツ物ではなくパリ五輪の金メダリスト若き真周というライバルの出現やエイジの父親に関する事実の判明で今回も面白かった、元高校球児とはいえカメラマンなのに丈太郎は体張り過ぎ、同じメダリストでも競技や五輪に対する考え方や向き合い方も違う、ライバル二人の今後も楽しみ、躍動感と疾走感に溢れたエンタメ小説楽しかった。2025/02/27
のぶ
83
「夜と跳ぶ」の続編。今回はエイジと丈太郎が事件に巻き込まれたりして、ハラハラする場面が多かった。オリンピック予選に影響したらどうしよう…と、気がつけば不安になっていて、すっかりエイジ推しだなと。かなり個性的なライバル真周の登場で、新たな展開になってきた。丈太郎のバカさ加減は相変わらずで…でも、人間味があって、熱い性格なところは嫌いじゃない。スケボーの技が全くわからないので、技の名前を聞いてもすごさがイメージしづらいのが残念。前作ほどの清冽な疾走感は、この続編では得られなかった。2025/02/03
Ikutan
75
東京五輪の金メダリスト・大和エイジと彼のフィルマーでスポーツカメラマンの与野丈太郎。スケートボードの原点、ストリートを重視するエイジに対して、パリ五輪の金メダリストの姫川真周が登場。ツインテールの可愛い外見ながら強敵。ロス五輪の予選で、エイジに宣戦布告を申し出る。息子の活躍のために、両親が全力を注ぐというマシューの境遇は、エイジとは真逆。そして、今回は、丈太郎が二度も拉致されるというハラハラドキドキの展開。智亜やエイジのために心を砕き、身体を張って活躍する丈太郎が、めちゃカッコイイ。次はロス五輪ですね。2025/02/17