感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
27
なんと胸糞の悪い…。これが、ホラーならどうってことなくて、えげつない話は大好物なんですが…。ドルリー・レーンは神か何かのつもりなんですか。思慮深い系老紳士な振舞いのナルシストっぽいジイサンで嫌いだわ(爆) 話の書き方も、気違いだのオシだのツンボだの不具女だの、差別用語オンパレードできつい。新訳ならもうちょっとマイルドなのかも。でも、そういう方向性の物語なのは変りないわけで、やっぱり嫌いです。2021/07/13
モルワイデ鮒
15
説明不要のクイーンの代表作。ハッター家殺人事件(ちょい説明)。うっすら真相は知っていたが、伏線を見つけては〜って言ったり、もしかしてこっちが真相なんじゃないかっていうお誘いにあちこちフラフラして面白かった。レーンの苦悩が煮詰まったようなラストもいい。登場人物の個性も良く、ルイザの静かな存在感がこの作品の魅力をぐっと高めている。『あなたの人生は、勇気をうたった詩そのもの。いつまでも、その勇気をもちつづけてください』。翻訳とても読みやすかった。2025/02/01
きのどん
0
再読2012/12/07
DK
0
ドルリー・レーン四部作の二作目。奇矯な振る舞いと強烈な個性で知られるハッター家を襲う事件の数々。意外な犯人に説得力を与える斬新な構図の素晴らしさが輝かんばかりに光る最終章は圧巻。謎を解いたり、真相を暴いたりるのが名探偵ではない。事件を解決するのが名探偵であるのだ。そんなことを痛切に思わせるラストの余韻がずしりと響く傑作。2011/07/01