角川文庫<br> 手紙

角川文庫
手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 112p
  • 商品コード 9784042129042
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こばまり

49
出だしの数行で設定や人物にグワッと引き込まれる、あの堪らない瞬間を味わわせてくれる。モームの描く女性はある一つの特徴を有しているように思う。表題作と「環境の力」、いずれもイギリス領植民地を舞台にした2編を収録。2018/01/18

えりか

44
「手紙」「環境の力」両方とも数ページ読んだら話のオチは予想できるものだが、モームの面白さは、感情の表しかたではないだろうか。表情の激しい変化を書くことで、感情の高ぶりや動揺を表現したりと、人間の観察力がすごいなと思う。短編の中に人の表の顔と裏の顔とが恐ろしいくらい凝縮されているので読みごたえはたっぷりだ。「女は男より上手に感情を隠すことができる。」怖い怖い……。2018/05/14

ももたろう

8
面白すぎる。中国人の秘書とのお互いの手の内や心の中を見透かしながらの言葉少ないやりとりが、大変興味深かった。「眉ひとつ動かさなかった」とか「1秒にも満たないが黒い瞳の中に赤い光が見えたような気がした」などの表現が、人物を的確に観察しているモームの真骨頂だと思った。楽しくて睡眠時間が減ってしまう。2025/03/05

Tsuyoshi

2
戦間期のイギリス植民地が舞台の短編小説2篇。どちらも出来は良いんだけど「人間らしい心を持ってるのは白人だけ」っていう差別意識が露骨すぎて好きになれなかった。2016/10/03

Yuki

2
クラシックスということで読んでみました。2編あるんですが、短くて切れ味が鋭い。そして女の人の怖さがシミジミと……作者は女性かと思ったくらいです。サスペンスやホラーというよりも絶望や酷いオチを受け入れる楽しみ方、て感じで、純粋に謎解きとかしたい方にはあわないかと。最近読んだ白夜行の雪穂っぽい。2014/12/11

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