内容説明
深い森に囲まれたモンフェルメーユの村。里子に出されたコゼットは夜遅く、泉に水をくみにいかされる。重たいおけと冬の冷たい風。思わず神に助けを求めたコゼットに、大きな手がさしのべられた。彼の名はジャン・ヴァルジャン―市長の座から再び監獄生活に戻った彼はコゼットを救いだすというファンティーヌとの約束を果たすために脱獄したのだった。彼を追うジャヴェールの目をかいくぐったヴァルジャンはパリに潜入し、捜査の目の届かぬ修道院でコゼットを自分の娘として育てる。美しく成長したコゼット。その姿をパリの公園で、ある青年が目にする。