内容説明
「ほんの少しの起きている時間で、パン一枚だけ食べて、書かなくちゃならない原稿だけ死ぬ思いで書いて、猫の世話だけは何とかやって、あとはとにかく臥せっているしかありませんでした」望んだ再婚生活なのに、心と身体がついてゆかない。数回の入院生活と自宅療養、うつ病をわずらった作家が全快するまでの全記録。克明な日記の、2年2ヶ月の空白期。書けない時期に何があったのか―。文庫化にあたり60枚を加え、重症期の闘病を明かす。
目次
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人恋しいのか違うのか
生きるってなあに
ぐるぐるまわる
頑張れは禁句でも頑張れ
今夜、病院に戻りたい
仕事をするのはもう無理
ひとつひとつできるようにする
てゆうか、私、失恋ですか
まじでありえません
表現すること問いかけること
あの頃どうにかしてました
今更ですが、ありがとう
改めてふり返ってみました―2004年3月~2006年5月の出来事
不安定になっている方とそのご家族の方へ
著者等紹介
山本文緒[ヤマモトフミオ]
1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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