内容説明
結論。防御率のいちばん悪い探偵は金田一耕助である!戦慄。ミステリー作家は一年間に登場人物を何人殺すか?煩悶。渋谷駅で待ち合わせの人々は何を読んでいるのか?―活字界のさまざまな領域に広がる謎と疑問を、本の雑誌特別取材班が好奇心だけを頼りに東奔西走、徹底調査。「本の雑誌」人気連載企画四年分の汗と涙と笑いの成果六二件に、秘蔵の十八件をええい、豪華に補充。活字を愛する人も、疎む人も、思いも寄らぬ活字界の奥深さに仰天必至は間違いなし。
目次
活字探偵団
作家篇
書店篇
出版社篇
お願い篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
59
20年前に買った本の再読。この頃から、本の雑誌は本の雑誌だった。1999年に一番人を殺した作家は赤川次郎の59人(2位は西村京太郎の57人)37人しか殺していない山村美紗だけど、女性殺害数では1位というのは、色々考えさせられる。文庫収録本数は赤川次郎284冊、西村京太郎224冊、松本清張162冊がベスト3。版数では「人間失格」118版、「こころ」115版、「三四郎」109版。殺人事件防御率(登場してから起きてしまった殺人事件数)が一番悪いのは金田一耕助の4.2人(クィーンは0.7人。流石です)凄く楽しい。2022/06/12
マッピー
16
本屋さんのお客は、入店して何秒で本を買って行くのかとか、一年間に出版された本のなかで殺人事件が起きた場所が一番多い都道府県はどこかとか、駅で待ち合わせをしている人々は何を読んでいるのかとか、どうでもいいことを真剣に調査して報告する本。読書ではなく、本全般が好きな人なら楽しめる企画が満載なのである。それにしても世の中には聞いたこともないような本や作家がまだまだたくさんあるんだなあ。 2020/03/08
スターライト
5
「本の雑誌」のコラムをまとめた本。題名通り、活字にまつわる「よしなしごとをそこはかとなく」書きつづっている(?)。目からウロコの話もあるが、大概は他愛もないもの。だからこそ、面白い。取り上げられたテーマで気になるのは、未刊のターザン小説3冊のこと。一冊も読んだことないけど(失礼)、全25巻のうちのあと3巻なのだから、出してほしいなあ。ちなみに、本書に出てきた「活字中毒者度」を自己チェックしたら、「活中度B」で「とりかえしがつかなくなる前に、はやめに手当てしましょう」とのこと(笑)。2011/06/21
こぶた
4
★★★ 約30年前の出版なので、少々内容が古いのが残念。おおっと思わず食いついてしまう話題と、もうどうでもいいというようなこと、知らない作家のことなどなどがてんこ盛りで、まぁそういう本。でも、これで一冊にしてしまったのが、本の雑誌らしくて、たまにはこういうのも良い。初期のワープロで文字変換が可能な作家は誰?、文庫本の背表紙の色とか楽しかった。本の題名しりとり、ボケ防止もかねてやってみようかな。2023/07/06
読み人知らず
4
去年から持ち越してた本。読むのに一年かかったよ。本好きなら面白い2013/01/20
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