内容説明
たった三千万円で「銀行店舗」を身売り!?業績は絶好調だった総合優秀表彰支店が突然の廃店においこまれた!それは、まさに金融破綻時代の世にも奇妙な出来事。だが、そこに隠された真相は、醜い行内派閥抗争の激化と極悪非道の大手銀行の乗っ取りの陰謀であった―。元・大手銀行勤務「人事評価特A」のエリート行員が描く、いまや他人事ではすまされない、実録小説の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
3
遠くのまちである写真展を見に行こうかどうか迷ったとき場所が「分倍河原」だったことで「あ、あそこか。一度いってみよう」と思う。それくらい初めて読んだときにはインパクトがあった一冊。文句は多い。上司にも逆らう。そして会社は組織としてはドロドロで最悪。だけれどもその中で少しでもいい仕事をしようという気持ちが露悪的な文章の中に満ち満ちているところが20代の僕には「!」だったのだと思う。絶対に揺らがない会社という入れ物を前提とした中でのゴタゴタが許された長銀や興銀消滅以前の時代。ある意味のどかな時代でも、あるなあ。2019/02/13
活字の旅遊人
0
リアルだから。