出版社内容情報
福井県丸岡町[フクイケンマルオカチョウ]
著・文・その他
内容説明
お母さん―。いつもは素直に伝えられない思いも、手紙ならきっと言える…。数行の手紙にこめられた、かけがえのない母への思い。福井県丸岡町が公募した手紙文のコンクール「一筆啓上賞」には、全国から三万二千通もの作品が寄せられた。どの作品も、感謝の気持ちとほろ苦い本音とがかぎりなくあふれ、読みながら思わずうなずいてしまうものばかり。いちばん大切な何かを思い出させてくれる、心のエッセンスがたっぷりつまった感動の手紙集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KATSUYA
16
自身が文章を書くにあたって、思うようにいかず、長文駄文となった時に紐解く一書。収録された230通の中から、特に感銘を受けた手紙を一つ。〈「いのち」の終りに三日下さい/母とひなかざり/貴方(あなた)と観覧車に/子供達に茶碗蒸しを〉。たった4行でも、さまざまな情景を想起させる。筆者は、余命いくばくもない中で、この手紙を綴ったのであろうか。「娘」として、「妻」として、そして「母」としての愛が、一行一行にあふれている。読み返すたびに、「どんなに短い文章であっても、そこに思いを託すことは可能だ」と気付かせてくれる。2015/01/02
りるふぃー
13
この本を初めて読んだ時は10代で、こういう本は、素直にちゃんと読めませんでした。20年位経ってようやく、じっくり読めました。でも、母よりもっと素直になれないのが父なのです…2020/01/01
青
4
たった一筆。それだけでどれだけ母親への想いを伝えられるだろう。じわりと涙が浮かぶ一冊。2014/10/07
やんこ
2
「おふくろ、いいと言うまで死ぬなよ。親孝行が全部終わるまで死ぬなよ。」と「最後まで母さんの生き方許せなかった それなのに今はいつも母さんを想い出す」。選考の時実新子さんの「子供でないと言えないことがあります」、この言葉が突き刺さる。「遠くで想うと涙が出る。近くで見てると腹が立つ。お母さん!!愛しているよ。」、「一筆啓上 母上の納骨やめました。骨でもいい、母さんに居てほしい。」、本当に納骨したくない。略。「あなたの影響力は、ゆるい蝶結び いまもとけない魔法。」、家鴨で泣く。父を亡くしたからなお思う。悲しい。2014/09/12
ヨンデル
1
昔読んだ本です、整理のため登録しています。2024/05/22