感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
30
久しぶりに読みたくなって、本棚から引っ張り出した本。エコエコアザラクでお馴染み、古賀新一氏のホラー漫画です。本書の大半を占める長編「妖虫」は、ちょっと冗長。しかし、その他の話はスッキリして面白く、特に「消えた少年」が好きです。チンドン屋の顔が恐ろしすぎます((((;゚Д゚)))))))2017/04/24
ジャッカル佐崎
1
本書の半分以上を占める240ページの長編「妖虫」は人間が昆虫化していく奇病を描いたものだが、そのビジュアルが悪魔としか形容できない禍々しいモノ。昆虫になったり植物になったり幼児になったり未来の人類になったりと、なんだかとりとめのない部分もあるが勢いとインパクトは十二分にあり、妙な満足感がある。それ以外の短編は小粒なものも多いが、磔にされた罪人を刺し殺すことで日銭を稼ぐ貧しい少年の物語「カズラ」、都市伝説チックなチンドン屋のビジュアルが異様に怖い「消えた少年」など、どれも強烈なビジュアルが心に残る。2022/12/17