出版社内容情報
23年前、誰もが希望に満ち溢れていたあの頃ー。一人の予備校性が幼女悪戯という無実の罪に着せられ、留置場で自殺した。そして2000年、歳月はかつての若者たちの人生を容赦なく裁断する。
内容説明
二十三年前、「幼女悪戯」の無実の罪を着せられた青年が留置場で自殺し、数日後、その恋人が謎の死を遂げた。彼女は死の直前、西暦二千年に開封されるというタイムカプセルに無念の想いを綴った手記を託していた。一方、自分が犯した罪に苦しみ、世捨て人のように生きているゴーストライターの松尾、あくなき上昇志向に燃えるエゴイストの桐原、さらに彼らの仲間二人は、秘密を抱いたまま、それぞれの道を歩んでいた。やがて四人は運命に操られるが如く再会。だが、歳月は、かつての若者たちを容赦なく裁断する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
asa.com
11
恋人を引き裂いた少女強姦事件。容疑をかけられた青年は自殺、彼の恋人は彼の無実を信じていたが、その後謎の死を遂げる。 しかし、彼女はその直前に実家に帰り同窓会に出席。20年後に開く「タイムカプセル」に彼への想いを込めた手紙を入れていた!彼の無実が明らかになることを願っていた彼女が自殺するわけはない。 時が過ぎ、かつての仲間たちは・・・!! ゴーストライターの松尾は政治家となった桐野の自伝を書く。そして過去の記憶と罪が迫りくる。 傲慢な心が時を経てあらわれる。 途中まで面白かったが謎解きはだらだら。。 2014/09/07
ぴぴ
1
面白かったけど、読み始めると睡魔が襲ってきてなかなか進まなかった。2014/09/10
shirou
1
かなりの長編デスが、前半はスローペースです。長い割には、登場人物の心理や背景があまり書かれていないような気がします。 そのため、前半は入り込み難かったのデスが、後半は物語が一気に進み引き込まれました。 主人公が自分が犯罪行為をしたと思い込んでいた点や、警察がするどいのかどんくさいのか・・・ 疑問点はいくつかあります。2012/05/23
おそのさん
1
日陰を生きるゴーストライターの男の傷、23年前に起こった事件の真相が明らかに。本に被害者の手記が入り込んでいた展開はゾクッとした。2011/10/29
かえで
1
積ん読整理開始!の一冊。それにつけても、そうとう昔に(なんと)定価で買った一冊。たんたんと読んだ。ただそれだけ。主人公の世捨てライター氏が個人的になんとなく好ましい人物だったからこそ、最後まで読み切れた気がする。2011/01/26