50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと

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50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと

  • 著者名:和田靜香
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 左右社(2023/09発売)
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  • ISBN:9784865283860

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内容説明

50代女性、フリーランス、ひとり暮らし。
仕事は? 住まいは? 人生は? この先、なんとかなるんだろうか……?
でも、なんとかならなきゃ困ります。だって、私の老後がかかってんですよっ!

老後を目前に不安にかられた著者は「女性議員ならこの不安を自分ごととして考えてくれるのでは?」と希望を抱き、日本で唯一パリテ(男女同数)議会を20年以上も続けてきた大磯町議会をたずねる。
取材の中で浮かび上がってきたのは、自分自身が下積み時代に受けた悔しい女性蔑視、世代の異なる師匠との考え方の違い、50代になってからフェミニズムを知った苦しさなど、意外にも個人的なことだった──

シリーズ累計3.6万部を突破した話題の政治本『時給はいつも最低賃金~』の著者による、パワフルな政治&フェミニズムエッセイ。

目次

はじめに 老いているのだ、着々と。

第一章 私はフェミニズムを知らず、間違え、苦しんできた
 コロナでバイトをクビに。我が人生、詰みにけり
 #MeToo運動は遠い外国のこと
 「年とったときのための結婚」はしなかった
 ジェンダーギャップ指数は世界最低クラス
 日本に20年間も男女同数のパリテ議会があったなんて!

第二章ひとり身でも安心して年をとれる社会にしたい
 パリテ実現、本当~に、たいへんなことなんですYo!
 56歳、初めて地方議会のしくみを知る
 絶望のまま自転車を漕いで死を考えたけれど
 「原発さえなければ」の悲しみにつき動かされ
 「あなたにもひとりで生きる意味がきっとある」
 ひとり身トリオ結成!
 バイトに明け暮れても、とにかく書きたい
 第三章女性の政治家が増えるとどうなる?
 自分の暮らす町の女性議員の数、知ってますか?
 「女の人が出たのなら、そりゃあんたに入れるよ」
 「すぐにLINEできる友達」以外の地域のつながり
 やりたくない人に基準を合わせるのをやめてみる
 自分の住む町をDIY!
 「私なんか褒められるに値しない」という思い込み

第四章選ばなかった「妻」「母」の道
 56歳で大学入学、59歳で初当選?!
 「子どもがいてこそ一人前」という呪い
 女性パワー爆発、全員当選
 身寄りのない子どもを育てた“おんな弥太郎”
 「お金持ちの趣味っぽい」と遠ざけていた消費者運動
 五十代には五十代の働き方がある
 「口に入れるもの」を自治する
 主婦たちが町の主役に
 女たちは分断させられてきた
 母に抱いていた感情は、父の言葉そのものだった
 資本主義社会で「主婦化」されてきたすべての女性たち

第五章おしゃべりから始まる抵抗
 コメよこせ! 生きさせろ!
 うまいこと話せなくっても、声をあげる
 東京以外で暮らすという新たな選択肢
 「おしゃべりをしたいから議員にはなりません」
 逃げずにイヤと言えばよかったのか!
 平等のために「みんな同じ」にする必要はない
 正解のない問いを問い続ける力
 パリテの真相は……?
 2003年、日本初のパリテ達成
 変化も早いパリテの議会
 異例の決議案「安倍首相は猛省を」

おわりに、のその前に ―遅れてやってきたフェミニズム
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

67
【これからを考えるにはこれまでを振り返ることが、実は一番大事なんだと気がつく】政治&フェミニズムエッセイ。気がついたら57歳になっていて、なぜだか朝に夕に身体のあちこちが強張り、疲れやすく、「老いているのだ、着々と」と思い知らされる日々の中、著者は思う。<女性が日々の生活で感じる個人的な悩みには、実は政治が深く関わり、構造的な問題がそこに横たわっている。それを自分の胸にストンと落としたい。自分が暮らしやすくなるよう、社会をトントン補修工事していく。私が社会に、政治に、参加していくことこそ大切なのだ>と。⇒2024/02/06

とよぽん

53
政治のこと、和田さんの著書は2冊目だ。物事や人に対して誠実で率直な人柄がにじみ出る文章。そして、神奈川県大磯町がパリテの町ということを、恥ずかしながら初めて知った。すごい!大磯という風土なのか、土地柄と人柄の相関関係? それにしても、和田さんの本、タイトルが長すぎて・・・。覚えられない。2024/01/17

道楽モン

24
香川1区の衆議院議員・小川淳也との2冊は、政治などまったく考えなかった中年女性ライターが、自らの人生のノーフューチャー状態に絶望し、ズブズブと政治沼にハマってゆく様子を綴ったもので、たいへん興味深く読んだ。政治への意識も知識も関係性も無い、まったく身も蓋もない政治的全裸状態の自分を、なんの飾りも見栄もなく客観視しながら書く姿勢。迷いなき吹っ切れ振りが身上だ。そして遂に、大磯町議会という地方自治が実現していた、本来あるべき民主主義の精神に触れ、自省し、希望を見出す姿が描かれている。等身大の良き政治入門書。2024/01/31

Mc6ρ助

17
和田靜香さん、還暦を前にしてこの問題意識とアプローチ、尊敬しかないが、爺さまはこの本は途中で失速してしまった。この後読んだ「男尊女卑依存症社会」、「女は話が長い」をただの偏見、科学的に否定されるというその著者(斉藤章佳さん)に対して話が長いことを悪いことではなくそれを否定されることを権威主義と捉えた爺さま、フェミニズムとは近くて遠くに居るのかも知れない。とかくこの世は住みやすいものではないのだろう。2023/11/25

Olive

16
女性の議会政治参加の数で男性とほぼ同数を達成し続けた大磯町を取り上げ、その理由を丁寧に明かしていく。都民の和田氏が大磯町住民の輪のなかへ臆さず入っていけるのは、性格的特性もあるだろうが、大磯町の議員や住民の他者を受け入れる土壌もまたあるのだと気付かされる。個人的なことと政治的なことが深く結びつき、自らを規範させるものは何からくるのか、制約をあたえるのは何か、生きづらさはどこからくるのか、和田氏が腑に落ちる過程に深く頷く。そうだもっと声をあげていいんだ。そういう勇気をくれた本だ。2024/02/23

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