内容説明
葉山佐都子、三十九歳。再婚して六年。夫の草一郎は四十五歳の会社員、やはり再婚である。ふたりが望む子供はまだ授からない。けれどもお互いを気遣いあいながら、平穏で満ち足りた夫婦生活を送っていた。ところが、夫の友人の再婚相手に、佐都子が女友達を紹介するはめになったことから、夫婦の関係も微妙に揺らいでゆく。さらに、夫の後輩の離婚騒動にまで巻き込まれてしまって…。結婚七年目の“花婚式”を迎える夫婦の礼節と葛藤を綴る、全く新しい“再婚小説”の誕生。
著者等紹介
藤堂志津子[トウドウシズコ]
1949年、札幌生まれ。広告代理店勤務を経て、作家活動に入る。直木賞候補作『マドンナのごとく』でデビュー、『熟れてゆく夏』で第100回直木賞受賞
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感想・レビュー
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拓人
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見合いあり、駆け落ちあり、浮気あり、離婚あり、とドタバタのオモシロおかしい話が多かったけど、やさしいのに旦那の方が原因で、子どもができなかったってのは、ちょっとホロリとしたなー(/_;)2012/03/17
えみ
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花婚式を迎える再婚同士夫婦が友人の離婚問題に巻き込まれる話。何だか世の中ありそうでなさそうで、でも実際ある話なのだろうか。。。2010/07/15
のんちゃん’
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★★☆再婚どうしの夫婦の周りで起こるドタバタ話し。さらさら読めた。吉浦さんは自意識過剰だけど、良い人なんだろう。2010/05/22
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子供のいない寂しさをペットで紛らわすってのはわかる気がする2020/08/21
tsub6_6aki
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○日常的な話だけれど、テンポよく読みやすい。主人公を取り巻くせわしない状況に感情移入して、ちょっと読後に疲労感が来た。でも心地よい疲れ。2018/11/16