内容説明
富豪の屋敷から名画が盗まれた。しかし屋敷内に作られた迷路の中に絵を残し、犯人だけが消失した!?(「壁抜け男の謎」)小説家に監禁された評論家。かつては酷評していたが、最近は誉めていたのに。なぜこんなことを?(「屈辱のかたち」)犯人当て小説から、敬愛する作家へのオマージュ、近未来小説、官能的な物語まで。色彩感豊かな「16」の物語が貴方を待つ。有栖川有栖の魅力を満載した、傑作作品集。
著者等紹介
有栖川有栖[アリスガワアリス]
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒。89年『月光ゲーム』で作家デビュー。書店勤務を続けながら創作活動を行う。94年作家専業となる。2000年本格ミステリ作家クラブの設立に参加。03年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
128
2011/5/3 Amazonより届く。 2021/1/5〜1/7 有栖川有栖氏のノンシリーズ短編集。10年も積んでしまっていた。 様々な媒体などからの企画ものが中心の16編。 個人的には、往年のショートショートを思わせる「震度四の秘密」が良かった。 解説は倉知淳さん。名刺欲しいなぁ。2021/01/07
ダイ@2019.11.2~一時休止
87
バラエティに富む短編集。ガラスの檻の殺人・猛虎館の惨劇なんかがイイ。2013/10/29
涼
71
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/10/post-c52e94.html この時期しか使えない時刻表のトリックのある【下り「あさかぜ」】が面白かったです。2021/10/04
HANA
63
著者のノンシリーズ短編集。ガラスの檻に人間消失。鮎川哲也に横溝正史、中井英夫オマージュ作品にSF、官能小説と兎角盛沢山な一冊となっている。ただその分玉石混交というか、やはりミステリにいい物が多いように感じる。オマージュ作品群も自分の好きな作家ばかりで著者の思い入れも含めて楽しめたし。面白かったのはオマージュ作品群と「猛虎館の惨劇」。トラキチ突き詰めるとこうなるよね。後一際印象に残ったのは「恋人」、ミステリではないがあるトリックが使われ、そしてその後の印象が鮮烈。著者の多面的な部分が楽しめる一冊でした。2020/10/11
涼
53
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/05/post-1d7d13.html あまりにもたくさん収録されていて、一つ一つは中途半端でした。2023/05/25