角川文庫<br> ワルツ〈下〉

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角川文庫
ワルツ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041898109
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

百合子。城山。林。互いに惹かれ合うも添い遂げることができない三人の恋情は、城山組と館岡組の抗争で引き裂かれていく。一度は、共通の敵・利根川を倒すために手を結んだ城山と林だが、二人は百合子を巡って闘わねばならぬ運命にあった。館岡組を継承し、母となった百合子がその時とった行動とは…。三人の抑え切れぬ情愛の果てにあるものは何か。人間の本性を極限までに描いた大河小説、堂堂の完結。

著者等紹介

花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年東京生まれ。89年「ゴッド・ブレイス物語」で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後、特異な感性で話題作を次々と発表。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ずっきん

71
ああ、面白かった。1500ページにも及ぶ長編なのに、三人の情の描き方に破綻がない。城山推し(←当然)のわたし、全てに納得のいく結末だった。クライマックスと終章には、まるでミステリの謎がほどけていくような快感と高揚がある。クラクラする極太の恋愛小説。なんてロマンティック野郎だよ。たまらんよ、花村萬月。2019/09/14

ゆか

28
読み終わった後もそうだけど、読んでいる最中にもグッタリしてしまう作品。そこまで相手を知らない相手を好きになってしまう。3人ともほぼ一目惚れ状態。ベッタベタな恋愛物も、ガチガチの任侠物にしてしまう事でうまくスパイスされているし、何より戦後の日本の裏の部分が読んでいて引き込まれてしまった。グロさはあるけど、結構好きだった。2018/05/01

ごんちゃん

9
ヤクザの抗争と先の大戦を重ね合わせ、生きること意味、死ぬことの意義を問いかける・・・みたいな壮大な話になってたね。そこに美男美女の恋情、三角関係、嫉妬が絡み合い・・・。人が死にまくったね。ここまで思いっきりよく無茶苦茶やと気持ちイイ。むっちゃ面白かった。しっかし、城山、かわいそ過ぎ。百合子、女って強いというか現実的な生き物やな。私は苦悩するイケメン林クンが一番好き。それにしても、これ読メ登録者数、少な!一応、芥川賞作家やで。もっと読まれてもイイと思います!!!2015/06/24

バジル

8
だめだ。この結末は全く好きになれない。そして決闘の決着が付いたところでスパッと終わってほしかった。イチャイチャだらだらに我慢できず飛ばし読んでしまった。。。2023/04/16

GAKU

7
「ブルース」、「笑う山崎」にはまった頃の、花村萬月が戻って来た! 久々の3巻一気読み。

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