角川文庫<br> 夜を撃つ

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角川文庫
夜を撃つ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 523p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041898093
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

少年の名は峰岸情、十七歳。彼にとってトルエン、窃盗、暴行は日常茶飯事。屈託のない笑顔で他人を嬲り、憑かれたように深夜の暴走を繰り返していた。ある夜、警察の追跡からの逃走中に、自らが助かるために仲間の命を犠牲にしてしまう。情は遣りきれない思いを抱え、女子高生・藍子とともに逃避行を始めるが…。彼を追跡するふたりの元警官。逃亡の日々の中で、情と藍子が辿り着いた場所とは?愛と孤独、鬱屈と狂気。制御不能な思いが絡み合う、激情と本能の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tetsujin

4
好きじゃないけど、完読2017/10/01

クローカ

3
小説。性と暴力の中から人間性を抉り出す、えげつない手腕になぜこうも感動させられてしまうのか。『世の中』や『社会』、『一般常識』を外れたところに居る、居ざるを得ない人間たちを容赦なく描くことが救いにもなり得る、ということを強く再確認させてくれる作品です。花村萬月氏の作品は長くても長すぎることはないでしょう。最高です。あまり人に薦めるものでもないのかな、と思いつつも、多くの人に読まれて欲しいなという感じです。2014/08/15

こっち

2
不快感が強い。近親相姦、親殺し。根底に漂う寂しさと、憤りはひしひしと感じる。

Katsuto Yoshinaga

1
後半部分まで読み進んだところで、ふと「これは私小説か?」と感じたが、即座にその思いは打ち消した。導入部は花村氏らしいエグい暴力小説ながら、進むにつれて登場人物がどんどんねじくれて、愛と性の小説と化す。花村氏お得意の二元論で、ねじくれを語り物語を紡ぐところは萬月節によくあることで、個人的には嫌いではない。うろおぼえながら「鬱」や「風転」に近いテイストを感じる。しかし、あまり評価できる作品ではない。私はこれからも著者の作品を読み進むつもりである。したがって、この程度の作品が私小説では困るのである。2015/11/25

まつ

0
星☆

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