内容説明
哀しく、それでいて熱い旋律。沢村がつま弾く音に、麗子が目を付けた。麗子は沢村が世話になっているヤクザ者・山城の溺愛する妹だった。麗子は美女の自殺志願者だった。そして、麗子は悪魔だった―。沢村はたった一度の麗子との快楽の代償として、ギタリストの命である指を失った。そればかりか巨大な野獣にいたぶられ、人間としての尊厳をも失った。すべては麗子の罠だった。沢村を指の動かない天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトにするための…。男女の、兄妹の、粘り付くような濃い愛憎を、物語を通して描き切った花村文学の真骨頂。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
25
読書メーターを始めてから5,189日。1,000冊めの読了本となった。どの作品を1,000冊めにもってくるか色々考えたが、自分の中で強烈な印象で残っているこの作品を選んだ。花村萬月という作家、というよりは最早ひとつのジャンルであると言える。たぶん25年ぶりくらいの再読だが、充分刺激的であった。ひと様にお勧め出来る作品ではないが、ワタクシ的には忘れられない作品の ひとつである。2026/03/27
わむう
22
久ぶりに花村萬月さんの本を読みました。1995年の作品だそうです。花村さんらしい暴力・ドラッグ・セックスの小説。2020/08/23
背番号10@せばてん。
21
【1996_このミス34位】2001年3月15日読了。あらすじは忘却の彼方。2001/03/15
おおた
3
改めて読むと、一気に書いたようなめちゃくちゃな作品だなと思った。でも文章に血が通ってるようで不思議と嫌いにはならなかった。2020/12/16
シストラ
2
登場人物がみんな裏社会と呼ばれる中に身を投じているせいかあまり理解できないところはあったが音楽についての知識などはちゃんと調べていると思った。あらすじの通り物語の流れはだいたい麗子が仕組んだことで心情描写はなかなかよかった。花村さんの作品の中ではかなり読みやすい方だったように思う。2013/01/29




