内容説明
二人は抱きしめ合って一つになり、地上に舞い降りた片翼の天使だ―。不毛な愛欲に身を焦がす恋人達の孤独な姿に、失うことの悲しみと再生への祈りを込めた、尾崎豊、最後の小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナチュラ
8
前半は私小説的な短編、後半はアルバム「誕生」についての解説とエッセイを収録。 「卒業」、「十七歳の地図」で10代のカリスマ的存在になったが、大人になってからは その創られたイメージから抜け出せないことが彼の重みになっていたことを知った。 ニューヨークでの孤独な生活、覚せい剤での逮捕を経て、新たなスタートを切ったようにこの本では感じられる。 2015/05/21
†はるゆき†
2
尾崎豊の世界観が、そのまま本になったような印象。
ともとも
1
小説は1篇だけで、あとはアルバム「誕生」を中心としたエッセイ本でした。思春期時代に尾崎が好きだったことを思い出しながら読みました。カリスマ的存在で、こんなに青少年達の心を惹き付けられるなんて、すごい!と思っていたけど、ご本人もいろいろと悩まれていた(特にティーンネージャーでなくなってからは)のだな、と痛感しました。2015/12/19
ヘビメタ小僧
1
断片的な文章は歌詞と小説の元? 自分の音楽についての説明は興味深いが、ミュージシャンは書くべきではないのかも知れない。2008/04/20