角川文庫
火の鳥 〈12〉 太陽編 下

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 248p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041851128
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっちー

32
「宗教とか人の信仰ってみんな人間が作ったもの。そしてどれも正しいの。ですから正しいものどうしの争いは止めようがないでしょ」漫画の神様は、絶え間なく続く宗教紛争の根深い業についてそう説いた。壮大な時間軸を超え、たとえ争いはなくならなくとも信仰より強いものがあると謳い上げた。2016/05/13

はと

26
10巻~12巻は、太陽編(上・中・下)。繰り返される愚かな宗教戦争を描く。古代に生きるハリマと、未来に生きるハリマの生まれ変わりのスグルとの間で、物語は行き来する。「火の鳥」の話は、どれもスケールが壮大な話ばかりなのだが、今回はさらに3巻分のボリュームもあり、読み終わったときはため息が出るほど長い旅をしたような気分だった。2015/08/24

kagetrasama-aoi(葵・橘)

24
「火の鳥」第十二巻。『太陽編 下』火の鳥の語り「そう、むごたらしい戦いでした。宗教戦争はいつもむごいのです。そう人間というのは何百年何千年たってもどこかで、いつも宗教のむごいあらそいをおこすんです。きりがないのです。とめようがありません。」然り、今の現代社会を見ても火の鳥の語りを否定出来ません………。2025/06/12

まると

23
古代と未来を見事につなげての大団円。ストーリーテラーとしての本領が発揮され、宗教や統治といった普遍的なテーマにも鋭く切り込んだ秀作でした。日本書紀から着想を得て、霊界にSFまで交えてしまう仕立て方もさすが。こういう人を天才というのでしょう。未完の最終13巻は来年に取っておきます。2022/02/24

アナクマ

22
【角川ハードカバー版を読了】シリーズ最終巻。太陽を万物の生命の源と位置づける。亡くなる2年前、1986年頃の執筆。◉上巻では仏教を敵対勢力としていたが、別の側面から肯定する描写も。火の鳥曰く「人間がつくったもの、どれも正しいの」。◉「 あ そ 」というセリフの人が狂犬病みたいになる描写がある…。◉権力闘争は未来パートでも繰り返されるが、根源的な霊性に最後まで寄り添ったからか、主人公だけは輪廻ループから解脱する。◉手塚の構想していた全ての火の鳥、とりわけ「最期の一コマ」が見たかったがそれは叶わぬ夢。2019/06/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/557722
  • ご注意事項

最近チェックした商品