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角川文庫
火の鳥 〈12〉 太陽編 下

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784041851128
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

出版社内容情報

永遠の命とはなにか。不死の〈火の鳥〉を軸に、人間の愛と生、死を、壮大なスケールで描く。天才手塚治虫が遺した不滅のライフワーク。各巻カラーイラストの表紙、巻頭に十六頁カラーを掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっちー

32
「宗教とか人の信仰ってみんな人間が作ったもの。そしてどれも正しいの。ですから正しいものどうしの争いは止めようがないでしょ」漫画の神様は、絶え間なく続く宗教紛争の根深い業についてそう説いた。壮大な時間軸を超え、たとえ争いはなくならなくとも信仰より強いものがあると謳い上げた。2016/05/13

はと

26
10巻~12巻は、太陽編(上・中・下)。繰り返される愚かな宗教戦争を描く。古代に生きるハリマと、未来に生きるハリマの生まれ変わりのスグルとの間で、物語は行き来する。「火の鳥」の話は、どれもスケールが壮大な話ばかりなのだが、今回はさらに3巻分のボリュームもあり、読み終わったときはため息が出るほど長い旅をしたような気分だった。2015/08/24

まると

23
古代と未来を見事につなげての大団円。ストーリーテラーとしての本領が発揮され、宗教や統治といった普遍的なテーマにも鋭く切り込んだ秀作でした。日本書紀から着想を得て、霊界にSFまで交えてしまう仕立て方もさすが。こういう人を天才というのでしょう。未完の最終13巻は来年に取っておきます。2022/02/24

ふじ

21
火の鳥太陽編(下)。宗教戦争がテーマだったか。人ではない生き物も登場し、1000年の時を超え、愚かさであれ愛であれ、普遍な様を描く。巻末の解説で、これが最後の作だったと知った。連載順に読んだらまた感じ方が変わるのかな。2018/10/29

hamham

20
マリモがいながら、中編で十市媛と契を交わした犬上。オババもヒロインの一人だと思っているので、このモテ男め!ギャルゲーか!クマソが大陸人に土地を奪われ、侵略者は現人神を名乗り、それを仏教が侵略して、さらに神仏を取り込み権力とし、日ノ本を建国する海人皇子。未来では転生したマリモとスグルが結ばれ、一方で人の顔を取り戻したハリマはオババと旅にでる…オババ推しとして至福。やっぱこれギャルゲーだ…。ゲームだったら火の鳥√もあるで。マリモとスグルは火の鳥に呼ばれてコスモゾーンになったっぽいな。やはりそれが解脱なのかな。2017/12/25

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