角川文庫<br> 主な登場人物

角川文庫
主な登場人物

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041804070
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

それは、レイモンド・チャンドラーの『さらば愛しき女よ』の“主な登場人物”表から始まった正気の沙汰とは思えないゲーム。本編を読んだことのない作家(=著者です)が“主な登場人物”表から、かの名作のストーリーを想像してしまうというのだから、無茶苦茶だわな、これが。さて、清水風『さらば愛しき女よ』乞う御期待。表題作の他十五編を収録。最初から最後まで笑いの世界へとおつれします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りんご

36
バカバカしい本を2冊連続で読んでしまった。「主な登場人物」人物説明部分だけでイメージで物語を作ってみる。新しい試み。「注釈物語」注釈だけ集めてみた。新しい試み。どちらも強引で好きです。2022/08/19

ざれこ

7
註釈集とか旅行本とか実用文書とか人生相談とか、定型的な文章を茶化させたら清水さんは名人芸ですな。楽しかった。チャンドラーの本は読んだことないので読んでたらもっと面白かったろうなと思う。いろんな名作の「主な登場人物」シリーズで一冊作ってくれても楽しいのにな。電話とか留守電とかに時代を感じましたが、面白かった。2014/01/26

ちゃーりー

5
久しぶりの清水義範作品、エッセイでも小説でもない著者らしい作品集、笑えます、納得します。2019/08/11

祐樹一依

4
【◎】実に様々なガジェットからなる短編集。ガジェット、なんて偉そうに横文字を使ってみましたが、要するに社会生活、日常生活の中で当たり前に見聞きし、触れている「当たり前のこと」も、視点を変えたり視野を傾けたりすることで、こんなに面白可笑しく、或いは実に興味深い観察や研究の対象になってしまうのです。清水氏はそんな「当たり前でない」当たり前の事物について浮き彫りにする手腕が物凄くて、もうそれは偏執狂的な感覚で世界を見なければ小説として形にすることは無理だろうと常々思うのです…。こういう小説、書きたくなる。2011/08/23

bunca

3
未読の海外推理小説の「主な登場人物」だけを見て推測しながら小説を書いてみるという試みが面白かったです。私も原作は読んでいないので、これが正解のような気がしてなりません。他の短編はビデオの留守録をおばあちゃんに頼む話や女の子の長電話などバブル時代に書かれた本なんだなぁと世相が垣間見えました。注釈の羅列だけで小説にしてしまう注釈物語が清水氏らしくて好きでした。2012/02/28

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