内容説明
高校二年生の村木ルイは、暗い森をさまよう夢に繰り返し悩まされていた。その悪夢には結末がない。記憶を失うほどの凄まじい恐怖体験が原因のため、ルイの深層心理が最後を見ることを拒んでいるのだ。唯一の手がかりは青白く光る表紙を持つ『樹海』という名の絵本…。やがてルイは、超能力者の恋人・神保透とその姉・真美の協力により、真相を探し求め、実在の森青木ヶ原の樹海へと向かう。そこで待つ運命も知らず!夜光るカバーが、あなたを幻想世界に誘う。
著者等紹介
吉村達也[ヨシムラタツヤ]
朝比奈耕作シリーズや氷室想介シリーズなどの本格推理、独特の文体の会社ミステリー、旅情豊かな温泉殺人事件シリーズ…等々、さまざまなタイプの推理小説を書き続ける
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
24
表紙に夜光塗料で「0」すごい。ルイの見てる夢についてはなるほどとなれたけど、電磁波うんぬんの知識や講釈は自分なんかにはちょっと難しかった。角川ホラーだけど、そんなに…とか思ってたら出産シーンが一番怖い。2019/07/09
たか
14
樹海ってタイトルに惹かれて、鈴木さんの樹海と吉村さんの樹海を続けて読んだ。吉村さんのほうは卒業って作品の20年後くらいのはなしなんや、卒業も読んでみよう。不思議なはなしで楽しめた。怖くはないけどなかなか考えさせられたかな。2020/06/07
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
11
村木ルイは幼い頃から暗い森をさまよう悪夢に悩まされてきました。しかし超能力を持つ恋人・神保透との出会いが悪夢と立ち向かうきっかけとなり・・。神保家の人々を軸にした三部作の第二弾にあたるそうです。第一弾の「卒業」は未読だったのですが、それでも十分楽しめました。オカルトチックな話でした。怖さよりも人類の進化論、人の記憶に関する蘊蓄が印象に残りました。後半の青木ヶ原の樹海での展開は映像化したらなかなか面白そうです。「卒業」も読んでみたいです。★★★2010/08/25
kumo
9
★★★☆☆2016/03/08
007
7
そんなにホラーて感じではなかったなー。最後の出産のくだりがちょっと気持ち悪かった。2019/12/17