内容説明
国宝級の人形を、数多く所蔵する京都の尼寺。かつて貴族の子女が愛玩したこれらの人形は、魂が入って夜な夜な寺内を彷徨ったという伝承もある。ある晩人形を狙って賊が忍び込むが、彼は首吊り死体となって発見された。これを発端に、次々と奇怪な事件が起こる。人形の呪いか、それとも…悠久の歴史に彩られた京都に展開する惨劇に隠された謎とは。表題作はじめ、おなじみ赤かぶ検事と美人警部補行天燎子が挑んだ四つの事件簿を収録。
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