内容説明
巷のへんてこ話を集めた「週刊朝日」デキゴトロジー欄の取材記者になって9年。ネタ捜しに身内話を提供し、面白ネタを聞きこめばとことん追跡し、ネタ作りになんと舞妓にまでなってしまった…。涙ぐましい体あたり取材によって得たものは、「見かけによらない真実をもっているのが人間である」という確信と、「世の中はちょっとした嫉妬やしたたかさで動いている」ことへの深い感懐であった。好奇心の強い女子大生が「観察眼」を身につけてライターになるまでの、涙と笑いのマスコミ業界体験記。
目次
典奴への道―私が通り過ぎた8人の男たち
はじめに天才ありき
私の「とらばーゆ」
大型トラック担当者
デキゴト同人たち
デキゴトうちあけ話
南極、そして京都
艶姿にわか舞妓評判記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B+。書店平積みの『日日是好日』(新潮文庫)を読み、その中で森下さんが30歳の時に出版されたという本を読んでみたくなり、図書館で借りた。大学を出て就職に失敗し、週刊朝日編集部「委嘱」(アルバイト)として「デキゴトロジー」という特集ページの取材記者として、「ニッセイのおばちゃん方式」で身内の秘め事を次々に雑誌記事のネタとして掲載してしまう。最初は母親のオンナ卒業をネタにして記事を書き2万円を謝礼としてゲット。それ以降9年間デキゴトロジストを務める。ついに自ら京都の舞妓を体験取材したのが表題。2019/02/28
yukioninaite
1
だれでも若い時ムチャもバカもなんでもやってきたはず。傍から見たらやめりゃいいのにということもやってきたから、ちっとは味のある人になるのだ。生きるってことを電車のようにゴールが決まっているレールを進むようにやるのでは面白くない。しかし、まあ、面白い道を進むのは本当に大変だなぁ、と思う。2017/08/02
みっくん
0
「日日是好日」が面白かったので、最初の作品に行ってみましたが、うーん、こっちは個人的には好みじゃなかった。なんか、それ、楽しい?って言いたくなる。まぁ、若いしね。2024/11/19
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