角川文庫<br> 皇帝ナポレオン〈上〉

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角川文庫
皇帝ナポレオン〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 632p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041755150
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

幽閉されていたはずのナポレオンがついにエルバ島を脱出した!歓声のこだまするパリで若き新聞記者・モンデールが取材を重ねて浮き彫りにした、稀代の英雄の実像とは―。漲る野心、比類なき人心掌握術、天賦の戦略の才、飽くなき性への欲求…。人間のあらゆる欲望を一身に背負い、ヨーロッパを駆け抜けたナポレオン。混迷を生きる現代人に活力をもたらす、画期的歴史長編。

著者等紹介

藤本ひとみ[フジモトヒトミ]
1951年長野県飯田市生まれ。12年間の公務員生活を経て、作家となる。西洋史への深い関心と卓越した人物造形力を生かした歴史ロマネスク、および犯罪心理小説という独自の領域の書き手として脚光を浴び、次々に作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のれん

8
ナポレオンが最後の闘いに赴こうとするまさに歴史の転換点を舞台にし、皇帝の所行を振り返る。 一記者による取材視点で進み、対象は実在する人物ばかり。 王はその国の国民性を表すものだが、フランスというのはとにかく専制君主とラブロマンスがお好きなようだ。 アレクサンドロス、カエサル、先史が伝える覇道のロマンを近代で叶えるその果てしなき胆力。 しかしその実態は愛する女に恵まれない悲哀の小男だ。嫉妬と独占欲を自尊心で覆い隠す弱い男。それと重なる記者もまた恋に溺れるフランス男なんだな、というのがなんとも笑みを誘う。2021/08/22

春日

3
執拗なまでの耽美描写…こんなにいるのかなぁと少し辟易しました。藤本氏らしいといえばらしいですし、全て下巻の前振りなんですが、それにしても多い…2013/11/01

α0350α

3
あらすじを見てエルバ島以前の話も読みたいと思っていたらモンデールの取材という形でその話もあって良かったです。ナポレオンの活躍は良いんですが、それに対して全くリスペクトの無いジョゼフィーヌやタリアン氏に対するマダム・タリアンといった上流階級女性の身勝手さにはイラっとさせられますね。というかそういう書き方がうまいですね。デュマ将軍登場しないかなと思っていたらちょっとだけ出てきたので嬉しかったです。下巻も楽しみです。2012/10/20

那生

3
ナポレオンエルバ島脱出―。その一報を受け、若き新聞記者モンデールはかつての皇帝についての記事を書くことに。美貌のマダム・タリアンとの恋愛を軸にし、かつてナポレオンを取り巻いた人々がふんだんに登場する豪華な歴史絵巻通俗バージョンです。著者の持ち味である自由な歴史人物造形がなかなか生きた一作の様子。ナポレオンの生涯が激動すぎるため、エジプト戦役などはこのページ数でも少々端折った感がありました。これだけこなせば睡眠時間が3時間になるのも頷ける。2012/04/21

さくらんぼ(桜さんと呼んでね)

2
幽閉されていたナポレオンがエルバ島を脱出したというので、モンデールの雇い主で編集長のオハラ氏は、ナポレオンを擁護する記事を書いてもらいたいとモンデールに言う。ナポレオンが心を許した女を取材して記事を書けと。モンデールはナポレオンの妻ジョゼフィーヌの親友だったマダム・タリアンを取材する。現在のナポレオンとマダム・タリアンが語る過去のナポレオンで初めは何が何やらわからなかった。しかもこのマダム・タリアン、何人もの男を渡り歩いてきただけあってモンデールを骨抜きにしてしまうのだ。2025/07/21

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