角川文庫<br> 武神の階〈下〉 (新装版)

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角川文庫
武神の階〈下〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041713334
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

上杉の名跡と関東管領の重職を継いだ政虎(のちに輝虎、謙信)は、正義実現と秩序回復の理想に燃えて関東を席捲した。領土拡大を阻まれた北条氏は武田信玄と結んで謙信に対抗、関東を撹乱する。今川氏没落を機に成った“越相同盟”も束の間、謙信の関東経営は泥沼化してゆく…。辞世は「四十九年、一睡の夢」。厚い信仰心と緻密な戦術で、生涯百戦して不敗。大志半ばに倒れた清廉の英傑・上杉謙信の実像に迫る津本歴史文学の代表作。

著者等紹介

津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年、『深重の海』で第79回直木賞受賞。代表作に信長、秀吉、家康を描いた『下天は夢か』『夢のまた夢』(95年第29回吉川英治文学賞受賞)『乾坤の夢』の“夢三部作”などがある。2005年、第53回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うたまる

1
「まことにもって関東管領上杉輝虎は実直を本とし、邪曲をあらため、政道は人民を利するを専らとなし、その徳君子に同じく、その威古今に秀で、高名天下にふるう」(延暦寺書信)……海音寺潮五郎が川中島合戦で筆をおいたのも分かる気がする。以後、パッとしないのだ。戦は相変わらず無敵。が、叛逆と鎮圧を延々と繰り返すのみで足踏み状態が続く。朝廷、将軍家、関東武士に都合よく使われ続け、消耗していく謙信。その実直さは頼もしく、その清廉さは美しい。しかし、この政治力を軽視する悪癖は、景勝へと続く上杉家の宿痾になったのではないか。2017/12/24

イエテイ

0
上巻の勢いそのまま…とはいかず、関東にて武田・北条に翻弄されてしまいます。 上杉謙信の用兵の巧みさや、考え方がよくわかる一冊でした。2015/05/14

葉紗

0
上杉謙信の生涯、下巻です。川中島の戦い後、あまりに強すぎた・白すぎたということを北条・武田から利用されてしまう謙信。敵役とはいえ、武田信玄の人柄もなかなかかっこ良く描かれていました(が史実解説の部分でそれを突き崩さないでほしかった…)。信玄の政治の上手さに翻弄される謙信が良かったです。そして、信玄に鍛えられた謙信が、織田信長と対峙していく姿は胸熱でした。…ただ…謙信くん!早く彼女が戻ってくるといいね( ´∀`)bグッ!2014/08/13

よっ!

0
文章が難解で情景がまったく頭に入らない。途中で何度も読むのをやめようかと思ったが、何とか読み切った。得たものは、まったくつまらなかったという感想だけ。★☆☆☆☆2012/04/17

えいきち☆。

0
昨日下巻を読み終わる。 初めて謙信が主人公の本を読んだ。この男がこんなに物凄い武将だとは思っていなかった。領土拡大のために戦をするのではなく、義のために戦をする。戦国武将の中でこんな清廉な主人公と出会ったのは初めてでした。 どなたか、他にお薦めの謙信はありませんか? もっと読んでみたくなりました。 作品としては星3つがせいぜいなのですが、謙信に免じて4つ!! 2007/02/10

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