内容説明
恋を失うのは決して初めてではない。そして、また巡り会う恋を素直に見つめるパーティフリークスに捧げる、たまらなく素敵な恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
27
東京赤坂のムゲンというクラブに訪れる人たちを中心にした連作短編。 ブラザーと呼ばれる黒人男に群がるビッチ。日本女性でありながら、横文字のニックネームで語られる。酒、タバコ、ダンス、ドラッグ、セックスと男と女は融合し昇華していく。住んでいる世界は違えど、直情的に生きる彼らにエールを送りたくなった。2019/03/04
おとん707
4
今期の芥川賞受賞作を読む前に現在の選考委員の作品を読んでみようと思ったのが読んだきっかけ。随分前に読んだはずだが覚えていない。今は昔となった、バブルかそのちょっと前と思われる時代の赤坂のクラブ「ムゲン」を舞台に男女の刹那的な出会いと別れをサラッと描いた、全体としては長編だが短編連作の集合体のような小説。私の全く知らない別世界を若い日に戻った気分で疑似体験。これも小説の楽しみではある。でもやはり私からは遠すぎる。前回読んだ時も物語が他人のように私の前を通り過ぎただけなのだろう。だから何も覚えていないのか。2020/09/22
ロイヤルミルクティ
3
★★★★☆2003/10/10
ハナ
1
もうカバーもなくなり日焼けしてしまった昔の本を再読。山田詠美作品の初期の頃は外国人が沢山出てくる。バブルも弾けディスコもなくなる頃に遊びを覚え始め、外国人と敢えて恋愛しようとまではしなかったけれど、恋愛への熱量は似ていたせいか、どの山田詠美作品も大好き。この作品はテンポよくライトに綴ったオムニバス。ちなみにポールみたいな男性は悪くないし魅力的だけど恋愛対象外のくだりはそうそうと頷いちゃう。2016/01/29
ゆう
0
Cool 超かっこいい。 酒井順子さんの解説も良き。登場人物はみんな自分に素直で。だから魅力的。2017/09/17