内容説明
想像力を駆使してみれば歴史はこんなにおもしろい！綿密な検証を経て確信にいたった「ストーンサークル＝道祖神」説、奥州藤原氏の壮大な野望と義経北行伝説の関連性、浮世絵に無惨な老後を晒す小野小町の秘密、歴史のベールに覆われた英雄・平将門の悲劇性…。丁寧な文献調査とミステリー作家ならではの大胆な推理。学校や教科書では決して教えてくれない、独創性あふれるユニークな日本史。大好評「高橋克彦迷宮コレクション」第２弾。
目次
ストーンサークルは縄文人たちの道祖神だった！
縄文はなぜ滅びた―古代文明、大転換の謎
源義経 奥州逃亡の真相
大江山「酒呑童子」伝説にかくされた事実
歴史が教えてくれるもの
奥州は炎立つ―北の人、モノ、情報のネットワーク
義経翁の逃避行―奥州藤原氏の野望
小野小町―落魄の真相
隠された「文明開化」
伊達政宗 生き残りのグルメ戦略
東国の武士、天下を揺るがす
平安王朝、東北の大戦争 桓武天皇ｖｓ．アテルイ
著者等紹介
高橋克彦［タカハシカツヒコ］
１９４７年岩手県盛岡市生まれ。美術館勤務を経て、８３年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞、デビュー。その後、『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で直木賞、『火怨』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
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TheWho
13
歴史小説やSF伝奇、ﾐｽﾃﾘｰ、ﾎﾗｰ等幅広い作風の著者が、ﾊﾞﾗﾊﾞﾗに刊行された歴史よもやま話を纏めた「迷宮ｺﾚｸｼｮﾝ」第２弾の歴史読本。古代文明と類される縄文文化や義経の北行伝説と奥州藤原氏の思惑、六歌仙の小野小町の落魄の真相、文明開化に隠された歪められた日本観とｲｻﾞﾍﾞﾗ･ﾊｰﾄ、伊達政宗の深謀遠慮のｸﾞﾙﾒ戦略、武士勃興の切掛となった平将門、そして坂上田村麻呂とｱﾃﾙｲの戦いにおける東北地方の古代から現在等著者独自の視点で歴史のﾐｽﾃﾘｰを解釈している。真偽はともかく興味深く面白い一冊です。2016/02/23
