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角川文庫
浮世絵博覧会―高橋克彦迷宮コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 278p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041704134
  • NDC分類 721.8
  • Cコード C0195

出版社内容情報

江戸時代の浮世絵師の生活から北斎隠密説、 写楽の正体など直木賞作家高橋克彦が大胆に繰り広げる浮世絵研究の新説!

内容説明

数多くの浮世絵ミステリーを手がけてきた著者が自らの説をまとめた浮世絵論決定版。長年謎と言われてきた「写楽の正体」を綿密な文献調査から推理し、北斎の放浪癖、収入の試算から「北斎が隠密だった」という大胆な仮説を導き出すなど、スリリングな論理の展開が楽しめる。多彩な図版によって、浮世絵の魅力をわかりやすく伝えながら、デビュー前にしたためた春画「初桜」についての秘蔵原稿までを収めた浮世絵ファン、高橋克彦ファン垂涎の貴重本。

目次

写楽を探せ 追跡、謎の能役者―対談者・井沢元彦・杉浦日向子
写楽はだれだ―対談者・池田満寿夫・井沢元彦・杉浦日向子
謎の絵師写楽の世界
“写楽は誰か”について三十一の説
北斎・歌麿・広重の比較人生模様―対談者・杉浦日向子
推理 北斎は隠密か
歌麿とその時代を活写する―対談者・里中満智子
絵画ミステリー対談 ひまわりと星月夜―対談者・藤原伊織
明治のエロス折帖・十二図 初桜

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県盛岡市生まれ。美術館勤務を経て、83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞、デビュー。その後、『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で直木賞をそれぞれ受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

37
前半は写楽の正体をめぐる推理。これを読む限り、文献的に根拠もある、齋藤十郎兵衛説以外には考えられないように思えるのだが。発表から年数が経つので、その後の研究はどういう方向に向かったのだろう。北斎隠密説はどうかな、と思うけど、トップクラスの人気がある北斎が貧乏生活だったというのは、確かに信じられない。それなら他の絵師はどうなるの、という論のとおりだろう。2017/10/28

1
浮世絵謎解き論集であります。浮世絵以外にゴッホの話題も採り上げていますけれど。東洲斎写楽の正体はいまや定説の斎藤十郎兵衛説。極めて明快な結論ですが、それでも正体探しの謎解き本がいまも絶えないのは、地道な検証よりも、面白おかしく楽しめる真相に読者のニーズが集まるということなのでしょうか。特に注目なのは作家デビュー後の「推理北斎は隠密か」と、作家デビュー前の「明治のエロス折帖・十二図初桜」。同じく浮世絵の謎を読み説くものですが、作家の視点と研究者の視点の違いを見るようで興味深い。星4つ。2014/04/01

まーたろ

1
【再読】「写楽を探せ(対談者:井沢元彦・杉浦日名子)」が特に面白かった。この文庫が出版されてからもう10年。対談が最初に活字になってからだと20年近く経っているので、現在の研究がどうなっているのかにも興味があるなぁ。2011/08/11

シラヌイ

1
写楽っていったい誰なのか…って説だけでも何十もあるんだね。北斎説とか蔦屋説とかいろいろ気になる。あとは北斎隠密説とか。たった200ねんまえの江戸のことすらよくわらからないこのもどかしさ。でもだからこそ、あの時代にあんなすごい浮世絵っていうものがボコボコと醸成されていったその謎が謎のままで、それが楽しい。2010/10/24

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