角川文庫
荒俣宏の裏・世界遺産〈1〉水木しげる、最奥のニューギニア探険

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 287p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041690390
  • NDC分類 297.36
  • Cコード C0195

内容説明

水木しげる大先生のたっての希望で、ニューギニアの奥地を旅することになった探険隊一行。これまで「文明の果てる地」を好んで訪れてきた著者・アラマタにとっても、今回の旅は決死の大冒険となった。ワニやマラリア蚊と闘いながら、カヌーで密林の中の河を上り続けること数日。ようやく辿り着いた最奥のニューギニアは、呪術や邪霊が跋扈する異世界だった!カラー写真を多数収録し、熱帯の秘密に迫る貴重な1冊。

目次

序 「楽園の地獄に、幸福とワニをもとめて」
第1部 原始の楽園ニューギニアに帰る(旅の仲間が集まる;ニューギニア探険の日程と現地概略「思えば盛り込みすぎの日程でした」)
第2部 探険旅行日録をひもとく(旅程一日目(一月十四日)「期待と不安の出発」編
旅程二日目(一月十五日)「えらいところに来てしまった」編
旅程三日目(一月十六日)「水上の村を訪ね、ワニと踊る―さらに、マサライの恐ろしさを知る」編)
第3部 水木しげる生涯最悪の死闘(旅程四日目(一月十七日)「セピック河上流域へ―仮面芸術の村で、空振りする」編
旅程五日目(一月十八日)「水木大先生、倒れる―マサライとの死闘」編
旅程六日目(一月十九日)「村人と妖怪のフィールドワークを行う」編)
第4部 旅の終幕「水木大先生の回復をお祈りして」(旅程七日目(一月二十日)「楽園回復さる!!ウエワクで息を吹き返す」編
旅程八日目(一月二十一日)「帰国の日の悲劇に衝撃を受ける」編)

著者等紹介

荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京生まれ。慶應義塾大学卒。作家・博物学者。85年に刊行開始された小説『帝都物語』シリーズ(角川文庫)は、500万部を超える大ベストセラーとなる。87年『帝都物語』で第8回日本SF大賞受賞。89年『世界大博物図鑑(第2巻)魚類』でサントリー学芸賞受賞。膨大な知識を駆使して、古代文明からサイバー・カルチャーまで多岐なジャンルにわたる文筆活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三平

12
水木センセイ御一行のニューギニア珍道中。旅の写真もたっぷり楽しめます。妖怪研究ではなく、人間の幸福というものを再考する為の旅だったが……。「幸福になるのを急いじゃいけません。あわてると、幸福は逃げます。(略)」など幸福論を余裕で披露していたセンセイも、現地のマサライ(精霊)憑きにより酷い目に。世の中には人間がコントロールできないものがあるんだと、ちょっとぐらい臆病になった方がちょうどいいんだろうな。2016/03/07

紅独歩

7
壮絶なラバウル戦を生き抜いた、水木しげる大(おお)先生をして「あの戦争よりひどかった」と言わしめた、緑の地獄の探検記。80歳超の水木氏の行動力に目を奪われがちだが、それをサポートしている荒俣氏だってこの時点で還暦が近い。二人の偉大なる楽園追及者を失う事にならず、本当に良かった。「自然の脅威」というと天変地異のようなイメージを抱きがちだが、すこし気温が高いとか湿気が多い、毒虫がいるというだけで十分に生命を脅かされるのだ。しかしそんなトラブルすら、新たな世界の扉を開くためのきっかけにしてしまう姿勢には脱帽。2009/02/19

小鈴

5
待望の文庫化!メキシコ旅行記も良かったが、これが一番すごいかも?!壮絶なイニシエーションや呪い学校の卒業試験も驚いたが、荒俣氏の奥様も美人で驚いた(噂には聞いてたが)!2009/10/22

みみ

2
さすがです大先生。尊敬申し上げます。荒俣さんもすごい。命がけ…はんぱない、このあとマサライ研究になるのですねえ~ 2014/08/13

ma-no

2
水木先生ももちろん凄いけど、そんな水木先生についていく荒俣先生も凄いと思います。2012/11/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/532714
  • ご注意事項